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『全部美味しかったぁ………はぁ………幸せ』
ルームサービスで届いた高級食材を使ったフルコースとデザートのお洒落なケーキも全部随分小ぶりだった………
だけど一口食べただけでいままで味わったことのない美味しさが幸福感を運んでくれた
「あぁ………幸せだな」
テーブルの上に置いた私の左手を掴んだ十四郎さんは薬指にキスを落とした
「同じ指輪つけてんの最高に幸せだ」
左手同士が絡まるとお揃いの指輪がぶつかって小さな音を鳴らした
「結婚してくれてありがとよ」
結婚してからもう何回も言われた台詞は何回聞いても嬉しくて嬉しくて十四郎さんの胸に飛び込んだ
『こちらこそ………ありがとうございます十四郎さん………』
「A………」
欲を含んだ瞳で見つめられて流れるように雲のようなふんわりとしたベッドに二人で沈んだ
バスローブ姿の十四郎さんはいつも以上に色っぽくて目が離せないし胸が高鳴って痛い
『十四郎さん………きて』
「あぁ………」
見つめられるととろけてしまいそうだから自分の胸元に十四郎さんを抱き寄せた
『髪サラサラ………』
胸元にある黒い艶髪に手を通すと絹糸のようにサラサラ………髪の毛一本一本さえ愛しくて仕方がないから何回も髪に手櫛を通した
「ｸｰ………」
『………え？ｸｰ？』
密着した体をずらして十四郎さんを見ると………
『………寝てる』
徹夜明けで式の準備もして相当疲れていたに違いない………せっかく良い部屋に泊まっているけど穏やかに眠る十四郎さんを叩きおこそうとは思わなかった
無防備な寝顔………
初めて十四郎さんの寝顔を見たのはまだ好きだと自覚すらしてなかった頃
副長室の文机で寝落ちしていた十四郎さん………
その寝顔が綺麗で見とれていたあの頃の私はこんな未来が来ることを想像すらしていなかったけど………
「んっ………マヨネーズ………足りないんですけどぉ………ｸｰ………ｸｰ………」
『ふふっ………寝言までマヨネーズですか？』
カッコいいだけじゃない可愛い部分も知れる今が本当に幸せ
半開きの口にキスを落とすと長い腕に引き込まれてギュウギュウに抱き締められて幸せだと改めて思った
十四郎さんの寝息を聞いていたら瞼が重くなってきた………
ベッドサイドにあるアラームをセットして寝付いて体温が高くなった十四郎さんを抱き締めて私も眠りについた
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Zoo(プロフ) - なんぱんさん» なんぱんさｧｧｱん(；ω；)最近ほのぼの続きだったのでブッこみましたw泣かせてごめんアル( *´・ω)/(；д； )更新がんばりますーー！コメントありがとうね(ちゅき) (2020年9月27日 11時) (
レス) id: b2f3d14e7d (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - まってむり泣いちゃうTTこの幸せ絶頂期にこれはもう...更新楽しみにしてますTTTTTTTTTT (2020年9月27日 11時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zoo | 作成日時：2020年8月11日 19時
