ACT157.再会〜母〜 ページ13
雷門中へと戻ったとき、咲凛はゾッと背筋が凍った。
校門の前には女性が立っていた。
どことなく咲凛に似ているが、髪型と瞳の色が違う。
咲凛「うそ・・・。」
剣城「咲凛・・・？、あっ・・・。」
他のメンバーも校門を見て気付いた。
琉美「久しぶりね、咲凛。」
咲凛「母・・・さん。」
お母さん！？と全員が驚く。
琉美「今日の試合、スタジアムまで行って見に来てたのよ。」
咲凛「(全然気付かなかった・・・！！。)」
目の前の試合を見るあまり感じなかったのだ。
琉美「でも、あなた今日の試合出てなかったのね。まさか何か失態でもしちゃったんじゃないのかしら？。」
咲凛「それ・・・は。」
琉美「私言ったわよね？、フィフスセクターのサッカーで夢香の罪滅ぼしをしなさいって。なのにあなたは組織を裏切って最初から反抗ばかり。試合に出られないなんて失態、夢香ならしないはずよ。」
咲凛は琉美を見るも恐怖で震える。
琉美「何のためにフィフスセクターに入らせたのか分からないじゃない、夢香もさぞかし恨んでるでしょうね。」
咲凛「違う・・・。」
琉美「あなたが気付いていれば、夢香を死なせることはなかったの。」
咲凛は恐怖のあまり頭を抑える。
剣城「やめてください！！。」
そのとき、剣城が止めた。咲凛を優しく抱きしめ落ち着かせるように背中を撫でると真っ直ぐ琉美を見る。
剣城「試合に出られなかったのは怪我によるものです。実力とか関係ありません。それに夢香が殺された原因はあなたも知ってるはずです。なのに全てを咲凛のせいにする、それが母親のすることなんですか！？。」
琉美「あら、私は咲凛に夢香の罪滅ぼしをさせようとしているだけよ？。」
剣城「どうしても罪滅ぼしをさせたいなら他にも方法があるはずです。それを見つけるのは咲凛自身です！！。」
琉美「うるさいわね！！、いくら幼馴染みでも所詮は赤の他人なの！！。部外者は黙ってなさい！！。」
琉美の怒鳴り声で全員はビクッと体を震わせる。あまりの剣幕に恐れたのだ。
だが剣城だけは動じなかった。
剣城「これ以上何を話しても無駄みたいなので失礼します。行くぞ、咲凛。」
剣城は守るように咲凛を隠し歩かせると校門を出た。
琉美「・・・お見苦しい所を見せちゃったわね。それじゃあ私はここで失礼するわね。」
力なく笑う琉美はそのまま帰った。
全員は怖かったと一言だけ言ったのだった。
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春空 - あおいさん» ありがとうございます！！。そう言っていただいて嬉しいです！！。 (2021年11月14日 13時) (
レス) id: b7944ac591 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 最初から最新話まで読ませていただきました！とても面白くてこの先どういうお話になっていくのかとても気になります！これからも更新頑張ってください！ (2021年11月13日 22時) (レス) @page40 id: fde09eb5f8 (このIDを非表示/違反報告)
アサリ - すみません (2021年11月6日 8時) (レス) id: af09d471c0 (このIDを非表示/違反報告)
春空 - アサリさん» 更新停止をするなんて一言も言ってませんが；；。 (2021年11月6日 8時) (レス) id: b7944ac591 (このIDを非表示/違反報告)
アサリ - 無理はしなくていいですけど更新停止はしないでください (2021年11月5日 19時) (レス) id: af09d471c0 (このIDを非表示/違反報告)
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