凛と咲く少女は二重人格で孤独な革命家

ACT45.準決勝〜帝国学園〜 ページ48

今日は準決勝、帝国学園との試合の日。
お互い既にピッチに立つ、今回の私はFWとなり倉間先輩と2TOPとなった。

咲凛「(FWは夢香のホームグランド、やるしかない。それに、向こうからシードの気配がする。)」

そう思っているとホイッスルが鳴り試合が始まった。キャプテン、浜野先輩が切り込むもすぐにボールを奪われる。
御門という人のシュートを三国先輩がバーニングキャッチで阻止する。

逸見「意外にやるじゃない、雷門も。」

御門「面白くなってきた。」

隣にいる選手も、おそらくシード・・・そんな気配がする。
他のみんなは三国先輩の元に駆け寄る。
何度もシュートを食らえば、三国先輩がもたないかもしれない。

速水「守りを固めるしかないですね。」

神童「いや、積極的に攻める！！。守りを徹して押し切られるよりずっと勝機がある！！。」

霧野「そうだな。」

三国「あぁ！！、ゴールは任せろ！！。」

攻撃は最大の防御とも言う、でも向こうの方が上手に違いない。

神童「神のタクト！！。」

キャプテンが神のタクトで松風さん、倉間先輩へとボールが繋がる。
だけど帝国の堅いディフェンスで倉間先輩のシュートは止められてしまう。
ボールはキャプテンである御門に渡り再び帝国の攻撃に。

夢香『«姉貴、こっからは任せな。»』

ここで夢香と人格を入れ替えた。

向こうのフリーとなる選手が切り込む前に、ボールを奪いに行く。

咲凛(夢香)「オラァァ！！。」

スライディングで奪うつもりが攻撃を阻止する形となった。

咲凛(夢香)「チッ、しくじったか・・・。」

コイツらの守り、一筋縄じゃいかねぇか。

車田「やっぱり帝国はすごいな・・・。」

霧野「守るしかないか・・・。」

すると間髪入れずキャプテンが発する。

神童「いや、守っていては勝てない。ましてや相手は帝国学園・・・勝つにはアルティメットサンダーしかない！！。」

あんな未完成な技使って、意味あんのかよ。

倉間「フィニッシュは誰が蹴るんだ？。」

神童「俺が蹴る！！。」

キャプテンの決意がみんなに伝わる、けどあたしにはどうでもいいことだ。

三国「みんな、ゴールのことは心配するな！！。行け！！。」

言われなくても、そうするさ。
この試合も、絶対に勝ってやる。

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