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原作はなんとなく、ふんわりとしか見た事が無いけど、主人公の男の子がヒーローになる為に奮闘するお話だった筈。最初から読んでみたかったけど仕事が忙し過ぎてちゃんと読めなかったんだよね…勿体ない事したなあ…。
なんて事を考えつつ目の前にいる平和の象徴様とあれから少しだけお話した後に目が覚めたばかりで疲れているだろうから休みなさいとベッドに寝かされ、彼は仕事もあるからごめんねと病室から出て行った。
『…沢山寝たから元気なんだけどなあ、ずっと寝てるのも退屈ね…』
ごろんと寝返りを打ち、窓の外を見た。
お昼が過ぎたくらいの時間だろうか、雲も無く空はとても明るい。散歩でもして来ようかな、と思い再びベッドから降りて扉を開けに行く。
廊下に出るとあまり人通りも無く、窓の外をじっと眺めている男の子が居るくらいだった。多分今の私と同じくらいの歳の子。4歳くらいかな…。
『あの…、どうしたの？』
外を見つめながらどこか落ち込んでいるような様子だったので気になって声をかけてみたけど、驚かせてしまったようで肩がビクッと震えていた。
「え、お、あわ、おおおんなのこ…？！」
『うん、はじめまして、びっくりさせちゃってごめんね。元気無さそうだったからどうしたのかなと思ってつい声かけちゃった』
「あ、う、うん……」
私に話しかけられて緊張させちゃったのか顔を赤くしながらあわあわしていたモサモサした黒い癖毛の子。元気がなさそうだと言った途端に落ち込んでいた事を思い出したのかまた暗い表情に戻る。
「ぼく…、無個性なんだって…おいしゃさんに言われて…、…かっこいいヒーローになりたかったのに…無個性だって…言われて……、ぼく…」
『無個性…？』
そういえばこの世界だと何かしら生まれ持った力があってその力でヒーローになってるんだっけ…。私も飛行機を浮かせたあの力は個性の内に入るのかな…。
『んと、君、名前なんていうのかな…？私は五月雨A。Aって呼んで欲しいな』
「Aちゃん…、…えと…ぼく、み、みどりやいずく…です」
緊張させないように笑顔で言ったけどまだまだ緊張が解せないようでガチガチに固まってる出久くん。そういえばこの子主人公だった…まだ小さいし原作にはまだ触れられてない所なのかな。
『私ね、ある人から言われたの。誰かの為に命をかけて守れる人は立派なヒーローだって』
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なさ(プロフ) - 夜月 零夜さん» コメントありがとうございます！まだまだ未熟者ですが頑張ります！！ (2020年2月11日 13時) (
レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！とっても天然な主人公ちゃんですが気に入っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - レーナさん» 返信昨日ある事に今更気付きましたすみません…！応援ありがとうございます！頑張ります！れんこん！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです！更新頑張ってください!! (2020年2月7日 16時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - すごく面白い！主人公ちゃんが可愛い！頑張ってください！ (2020年2月5日 23時) (レス) id: 171cb6aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年1月29日 3時
