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あれから何ヶ月も経ち、とうとう受験当日の朝になった。
父と出久くんが何故一緒に特訓をしていたのか父に直接聞いたら何度もはぐらかされたけれど、数日前に決して誰にも言わない事を約束したらやっと教えてくれた。
父の個性はワン・フォー・オール。個性を受け継ぐ個性らしく、その個性を出久くんへ受け継がせる為に特訓していたらしい。そのまま受け継がせると体が個性に耐えられなくて四肢が弾け飛ぶから特訓内容も厳しくしていたそう。
(そういえば出久くん…体付きほんとに変わってたなあ…相当頑張ってたんだろうな…)
玄関でマフラーを巻いて考え事をしつつドアを開けると、勝己くんが相変わらず不機嫌そうな顔で仁王立ちしていた。
『あれ…？おはよ、今日受験日だよ…？』
「わかっとるわ！！…ほら、さっさと行くぞ」
『あっ、う、うん』
ヘドロ事件のあの日から勝己くんが気を遣ってくれているみたいで学校のある日は毎日迎えに来てくれてる。今日は雄英受験する日なのに…優しい子だなあ本当に…ツンデレだけど…。
勝己くんの後ろを歩いていたので隣にちょこっと小走りして移動する。
『勝己くん、一緒にがんばろうね』
「…おう」
ーーー
雄英高校に着くと会場で実技試験の内容をプロヒーローのプレゼントマイクから聞き、運動着に着替えてから試験場へと向かった。
勝己くんと出久くんは別々の会場だったみたいで二人とも居ない。慣れてる二人と離れたからか少し不安になってきたけれど、自分の力を発揮出来るところなのだから頑張らなきゃ、とぺちぺち両頬を叩く。
そして何のカウントダウンも無くプレゼントマイクがGOサインを出し、試験が開始される。
(えっえっ…！？)
周りも混乱しつつ慌てて走りだす。暴れ回る仮想ヴィランのマシンを破壊しながら得点を稼いでいく実技試験らしく、それぞれのマシンに1やら3やら数字が書いてある。倒せば倒すほど点数は高くなるから急がないと。
試験場は市街地のような造りで、走っていたら曲がり角から突然マシンが現れた。
『！っーーー魔を討つ力よ！敵を貫け！ホーリーランス！』
マシンに両手を向けて詠唱を終えると光の槍が姿を現しマシンを貫く。
バチバチと火花を散らしながら崩れ落ちる様子を見てホッとする。
『攻撃できた…！まずは…3ポイント！』
小さくガッツポーズをして私は次の得点を稼ぐ為に走り出した。
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なさ(プロフ) - 夜月 零夜さん» コメントありがとうございます！まだまだ未熟者ですが頑張ります！！ (2020年2月11日 13時) (
レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！とっても天然な主人公ちゃんですが気に入っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - レーナさん» 返信昨日ある事に今更気付きましたすみません…！応援ありがとうございます！頑張ります！れんこん！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです！更新頑張ってください!! (2020年2月7日 16時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - すごく面白い！主人公ちゃんが可愛い！頑張ってください！ (2020年2月5日 23時) (レス) id: 171cb6aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年1月29日 3時
