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私は本当に父の優しさに甘えてばかりだ。
「…多分、だけどね。Aは個性の成長に体が追いついていないんじゃないかなって私は思うんだ。まだ四つだしね。もう少し大きくなったら何も問題なく使えるようになる……と思うよ」
『個性の成長……』
「まあ…なんていうかな、今はMPが20しかないけど成長すれば100くらいまで上がって無理なく使えるかもしれないって事」
『そっか…』
本当にゲームの魔法使いみたいだなって思った。
「…だからね、ホント、これからは無理して個性使っちゃダメだからね？大きくなってから使う事。流石にまた二ヶ月も目が覚めないなんて事があったらパパ、心配で眠れなくなっちゃうからね」
『ハイ…ごめんなさい…』
本当に迷惑をかけてばかりで頭が上がらない。
個性をコントロールするのって大変なんだなあ…この世界に生きてる人達ほんとに凄い…。ヒーローは個性を駆使して市民を守ってるし…響きはとてもカッコいいけど、大変な職業なんだなと思った。
ーーー
二ヶ月も意識がないままベッドでおねんねしていたので体力が無く歩く事も上手く出来なくなっていた。暫く病院内でリハビリをしていたので退院出来たのは更に一ヶ月後。木の葉も落ちてすっかり冷え込む時期になった。
今日もヒーロー活動で忙しい父に少しだけならお散歩してきていいからねと言われたので、赤いチェックのミニスカートを合わせたいので足も冷やさないよう厚手の黒いタイツを履いて、首元の隠れる白いセーターを着た後にブラウンの裾が少し広がるタイプのコートを上に羽織った。
(ちょっとおませさんになっちゃったかな…？)
普通に父と買い物に行くと目立ち過ぎてしまうので服やら靴やらはネットで買ってもらったのだけど、それはもう大量に。クローゼットの中はもうぎゅうぎゅう。
新しい冬物の黒いショートブーツを履いて玄関のドアを開けた。
ーーー
流石にこの時期に散歩する人は暖かい時期と比べると少ない。少し歩いていただけで指先が冷えてしまい、口元に寄せてからはあ、と息を吐いて温める。
土手や公園の近くを歩いて友達になった子達を何となく探したけれど居なかった。
(…もし会えたとしても私の事、覚えててくれてるかな…)
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なさ(プロフ) - 夜月 零夜さん» コメントありがとうございます！まだまだ未熟者ですが頑張ります！！ (2020年2月11日 13時) (
レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！とっても天然な主人公ちゃんですが気に入っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - レーナさん» 返信昨日ある事に今更気付きましたすみません…！応援ありがとうございます！頑張ります！れんこん！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです！更新頑張ってください!! (2020年2月7日 16時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - すごく面白い！主人公ちゃんが可愛い！頑張ってください！ (2020年2月5日 23時) (レス) id: 171cb6aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年1月29日 3時
