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「ヘイ！この状態なら運べるか！？」
「！こ、これならなんとかああ！！」
謎の熱血指導現場へ水をさすように私が声をかける
『おと…う、さん…？』
「！」
「おと、…え？Aちゃん？！」
『体が萎む所見てた……お父さん、だよね…？』
出久くんは何がどういう事なのか何が起きているのか分からなくて混乱しながら私と父を交互に見ている。そして父はやってしまったとばかりに片手で額を押さえていた。
「…見ていたのなら誤魔化しても無駄だね…。…黙っていてすまない。…これが今の私の本当の姿なんだ」
ーーー
トレーニング中だったみたいだけれど、出久くんと私、父と向かい合う形になって話を聞いた。
五年前にヴィランとの戦いで大怪我をしてから以前のような体格や戦闘力を維持する事が困難になってしまったと。
『…そんな状態になってたなら早く言って欲しかった…私の個性でどうにか出来たかもしれないのに…』
「…だからだよ。無茶をさせたくなかったし、接触している間に親子だと気付かれてAがヴィランに狙われてしまう可能性もあったからね。…長い間顔も合わせなくて寂しい思いをさせたね…本当にすまない」
嫌な予感はしていたけれど、先日家へ帰って来た時には元気そうにしているように見えたから詳しく聞かずにいた。私に心配させまいと無理をしていたんだ。
「あ、あの…その、オールマイトとAちゃんって親子だったんですね…一応お父さんはヒーローだっていうのは聞いてたんですけど…」
私が俯いていると出久くんが空気を切り替えるように話してくれた。
「親子だよ。…血の繋がりは無いけどね。緑谷少年の事だから知っているかもしれないが…十年程前にあった墜落しそうになっていた飛行機が風の個性を使う少女によって救われたってニュース、見た事ない？」
「！あ、あります！個性を使った女の子が飛行機から落下して…それでオールマイトが受け止めて助けたって！」
「…そうそう、…その飛行機を救ったって子がAなんだよ。家族も居ないみたいだから事件が落ち着いてから私が引き取ったんだ」
「え、でも…その飛行機事件って負傷者と死亡者0だったんじゃ…」
「それは…」
更に気まずい空気になってしまった。
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なさ(プロフ) - 夜月 零夜さん» コメントありがとうございます！まだまだ未熟者ですが頑張ります！！ (2020年2月11日 13時) (
レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！とっても天然な主人公ちゃんですが気に入っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - レーナさん» 返信昨日ある事に今更気付きましたすみません…！応援ありがとうございます！頑張ります！れんこん！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです！更新頑張ってください!! (2020年2月7日 16時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - すごく面白い！主人公ちゃんが可愛い！頑張ってください！ (2020年2月5日 23時) (レス) id: 171cb6aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年1月29日 3時
