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家に帰ると珍しく父が先に帰ってきていた。
『あれ？ただいま、お父さん今日は帰るの早いね？』
「ああ、おかえりA。今日は事務作業だけだったからね」
『お父さんって事務作業とかするんだ…』
「えっ！意外？そうかな？…一応、ちゃんと事務所も構えているから私もやる事やってるんだよ…？」
ヒーローとしてヴィランを捕まえているのならテレビで何度も見ているけれど、事務所のデスクで作業とか想像出来ないからなあという顔で父を見ていたら察してくれた。
「…コホン。実はね、遅くなってしまったけど今日Aの個性届けを出してきたんだよ」
『あ、そういえば届け出さなきゃいけなかったんだよね…忘れちゃってた』
「私も君の親だからね、早く出さないとって思ってはいたんだけど中々行かなくてね。…暫く個性の名前に悩んでてね」
名前に悩んでたとはまた意外な答えが返ってきた。
『？ 私の個性って魔法じゃないの…？』
「うん、そうなんだけどね。…魔法にするか魔術にするか、どっちにしようかなーって…生憎、そういうものに関しては詳しくなくてね…」
『ん〜…』
ゲームやアニメでは魔術やら魔法やら色々と見てきたけど私もぶっちゃけ違いがよく分かってない。いやちゃんとあるんだろうけどわからない。
『お父さん、もう個性届け出してきたって言ってたよね？』
「うん」
『どっちで出してきたの？』
「……魔術」
『じゃあ魔術にしよう！魔術ね！お父さんが決めてくれたなら魔術にする！』
「い、良いのかい…？一応あと一回だけなら変更も認めて貰えるから変えたかったら言ってくれよ？」
『ううん、どっちにしようか沢山悩んで魔術にしてくれたんだし、私はこのままにするよ。ありがとね、お父さん』
「A…いや、こちらこそありがとうね」
そんなに悩んでたなら相談してくれればよかったのに、一人で抱え込みやすい人だなあと思った。
だけど自分の為にずっと考えていてくれた事がとても嬉しくて自然と顔がにこにこしてしまう。
私は父の事が大好きだ。
『そういえばお腹空いてきちゃった…おゆうはんどうしよっか。お父さんなにか食べたいものある？』
「うーん…そうだね…、…寒いしシチューがいいかな！」
『わかった！今日は個性の名前決まった記念日だしがんばる！待ってて！』
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なさ(プロフ) - 夜月 零夜さん» コメントありがとうございます！まだまだ未熟者ですが頑張ります！！ (2020年2月11日 13時) (
レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！とっても天然な主人公ちゃんですが気に入っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - レーナさん» 返信昨日ある事に今更気付きましたすみません…！応援ありがとうございます！頑張ります！れんこん！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです！更新頑張ってください!! (2020年2月7日 16時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - すごく面白い！主人公ちゃんが可愛い！頑張ってください！ (2020年2月5日 23時) (レス) id: 171cb6aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年1月29日 3時
