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勿論昨日寝る前に何もしていないわけだから、康二が朝ご飯の準備をすると名乗り出てくれたのを感謝しながらシャワーを浴びに行った。
朝食後のブレイクタイムもほどほどに康二の運転でスタジオに着くと、早々に社長からお迎えを受ける。
mm「あの、しゃちょ…」
「3時間遅刻。社会人としてのマナーがなってないんじゃない？」
俺の言葉に重ねてくるそれは遅刻にしか触れてこないから謝るけれど、言いたいことはいっぱいある。
それを見透かしたのか、社長は目尻にしわを作って笑いかけてきた。
mm「え、と…すみません。」
「なんてね。そりゃ昨日あんなのあれば来るの躊躇うよな。メイクさん待たせてるからすぐに準備してきて。」
mm「あの、！」
「何？」
mm「俺、まだモデルの仕事してていいんですか」
フロアの奥に向かおうとするのを呼び止めて一番大事だろうことを聞く。
今の社長の行動が意味するのは、今後も能力者の俺を雇い続けてくれるというもので。
こんな俺を擁護し続けるのであれば事務所の株価だって下がりかねない。
「そりゃもちろん。能力者に会うのだって初めてじゃねぇし俺には何も関係ねぇよ。
あ、でもよからぬこと考えてるときに心は読まないでくれよ、さすがに恥ずかしいから」
ぽんぽん、と肩を叩いて去っていく斗真くんの聲を勝手に聞いてみたけれど、黒い感情は何一つとして見えなくて、呑気に晩御飯なんだろうなんて考えてた。惚気てる。
kj「既婚者なのに何を言うとるんや、斗真くんは」
それを隣で聞いていた康二は本人に届かないくらいのツッコミを入れていたけれど
kj「ほら！はよ準備してこんかい！」
そうやって俺の背中を押してきたその顔は俺の仕事が続くのを自分のことのように喜んでいた。
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紗絢(プロフ) - 葉月さん» 葉月さん再びコメントありがとうございます！本Episodeも楽しんでいただけますよう頑張ります(^^) (2021年1月16日 22時) (
レス) id: 76dfa23ffd (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 移行おめでとうございます！これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年1月15日 22時) (レス) id: 5fa35a3299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗絢
| 作成日時：2021年1月15日 18時
