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kj「めめっ！」
着替えを済ませて鞄片手に廊下を歩いていれば後ろから腕を引っ張られた。
kj「…っ、本当に、モデルの仕事辞めるつもりなん？」
俺を振り返らせた康二は、重そうな機材を片手にすぐ溢れてしまいそうなほど涙を浮かべている。
その声が聞こえたらしく、片づけの為に廊下を行き来するスタッフたちもやり取りの行く末が気になって物音も足音も止める。
mm「辞めるよ。康二だってこんな能力持った奴と仕事したくないでしょ？
目が合えば自分の考えてること全部俺にバレるんだから。
それに、俺だって能力者であることを気持ち悪がれたまま仕事したくない」
敢えて能力を使わない状態で色んな人に自分から目を合わせに行けば、康二以外のスタッフは即座に視線を逸らした。
聲が聞こえなくたってそれが何を思っての行動かくらい馬鹿でも分かる。
mm「じゃあね、」
静かになったフロアに、自身の足音だけが鳴り響いた。
＊
スタジオを後にしてすぐに携帯の電源を切った。
もしかしたらマネージャーとかが連絡を寄越してくるかもしれないが、そんなの知ったこっちゃない。
ブラブラと最寄り駅まで歩き続けて、帰宅ラッシュに呑まれながら電車で家まで帰って。
真っ暗な部屋のまま着替えもせずにベッドに飛び込む。
これで明日から無職だ。どうしよう。
フリーター生活も考えたけれど、目黒蓮の顔は勿論能力者であることもバレるんだから採用してくれるところなんてないだろう。
貯金あるししばらくは働かなくていいか。
そう決めてしまえば今も今後も特に何をやるとかも思いつかなくて、気づいたら瞼が閉じていた。
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紗絢(プロフ) - 葉月さん» 葉月さん再びコメントありがとうございます！本Episodeも楽しんでいただけますよう頑張ります(^^) (2021年1月16日 22時) (
レス) id: 76dfa23ffd (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 移行おめでとうございます！これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年1月15日 22時) (レス) id: 5fa35a3299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗絢
| 作成日時：2021年1月15日 18時
