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康二のことは相変わらず照に任せ、俺は瞬間移動で家に帰ってきた。
お出迎えはふっかだったので、簡潔に事の真相を話せば事件は終結。
fk「お疲れ、康二はもう大丈夫そう？」
ab「照のおかげでね。俺行く意味あったかな」
fk「どうだろうね〜
とにかく真相が分かったなら報告書書かなきゃだぁ」
ぐぇ、と踏みつぶされたカエルみたいな声を吐き出しながら重い腰を上げたのを俺は軽く笑う。
ab「手伝うよ。この件はどこまで書くつもり？」
fk「ノードクターは触れざるを得ないだろうね。
捜索人はかつての患者と容疑者の元から逃げるように上京したものの、不覚にも事故直後の動画がインターネット上に流されて見つかる。
その後誘拐して強制的に働かせてたので、捜索人は第九係が保護して容疑者はかつての犯罪行為も含め逮捕！はい解決！」
ふっかのその話し方だと、元々誘拐されたとはいえノードクターとして意欲的に手伝っていたことは闇に放るつもりらしい。
職権乱用、俺が充電場所から取り出した2台のノーパスの1台を渡しながら突っ込んでやれば、そうなの？ととぼけるように返してきた。
おおよその展開は想像つきながら指示を仰いだところもあるし、肩を持つつもりをしていた俺も俺だけど。
fk「ねぇ阿部ちゃん」
ふと画面から目を離したふっかと目が合ったと思えば、こちらの様子を伺ってくる。
ab「なに？」
fk「康二にさ、能力者って分かってても受け入れてくれるところ俺らで提供出来ないかな。
カメラマンの仕事に戻ったとしても、ここに居させてあげたい」
ab「うそ、元々そのつもりじゃなかったの？」
fk「えっ」
ab「ここに住んで第九係の仕事をする前提でカメラマンへの復職を状況次第で決めるんだと思ってた」
fk「兼業させるつもりだったのね？」
佐久間みたいに、ここに住ませることに決めたのなら康二もそうなるんだと思ってた。
数は多くないがオファーが来たらふらっと声優の仕事をしに行ってるし。
予想外の食い違いに2人で頭の上にハテナが浮かんでいる。
fk「阿部ちゃんが最初からその予定だったらのなら大丈夫、うん。」
自分の意見を言葉にするのは大切だ。
Episode4 fin.
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作者名：紗絢
| 作成日時：2020年11月2日 17時
