君と優雅な一日を(リク) ページ3
dtside
今日はふっか、佐久間、翔太、照が普通に仕事。
康二と目黒は撮影のために北海道へ五日間の出張中。
ラウールは昨日から泊まりがけでダンスの大会に出場している。
俺と亮平は暫くぶりの一日休み。
即ち今日は俺が亮平を独り占め。
頬が緩むのを感じながら朝食の用意をしていると、ゆっくりと階段を降りてくる足音。
「舘さん、おはよう」
やっぱりぽやぽやと起きてきた亮平。
「おはよう。顔洗ってきて」
こくりと頷いて洗面所へ歩き出した。
かと思ったら急に足を止めてくんくんと匂いを嗅ぎ始める。
「……ん、バターの匂いだ」
鼻敏く、とでも言えばいいのか。
ぼーっとしながらもそう呟いた亮平。
「今日はフレンチトーストだよ」
それを教えてあげれば分かりやすく目を輝かせて喜ぶ。
「えっ、マジで！」
「ほら、もうできるから手を洗って来て？」
「うんっ！」
休みだからって寝癖もそのままに戻ってきた亮平はお皿を出したりフォークを並べたりしながらフライパンを覗き込む。
「……ﾁｭｯ。もうちょっと待ってて」
頬にキスしてそう言えば赤くした顔を両手で隠して大人しく席についた。
「不意打ちとか狡くない？かっこよくない？」
焼きあがって盛り付け終えたお皿を持って傍まで行くと、何やらブツブツ言っている。
真っ赤な耳だけ見えた亮平の心の声がダダ漏れちゃってて、それを聞いて嬉しくなる。
「ふふっ、かっこいいんだ。嬉しいよ」
そう言って今度は耳にキスすると、恥ずかしさと照れで更に耳を赤くする。
「みんな起こしてくるから先に食べてて」
そうは言ってもきっと食べないで待っているだろうから急いでみんなの部屋を回る。
佐久間を起こしたところで下から照の帰ってきた声が聞こえた。
二階に上がってきた照にふっかは任せて俺は翔太を叩き起す。
半分寝ている翔太を連れて下に降りれば案の定待っている亮平とふっか、照。
翔太に顔を洗わせてダイニングに行く。
「お待たせ」
「亮平が待てされてる犬みたいで可愛かった」
ふっかに言われてちょっとむくれた亮平に食べよっか、と促すとあっさりと機嫌を戻して幸せそうに食べてくれた。
「やっぱりうんまい！」
亮平がニコニコと笑ってくれると俺も幸せになる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 554人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名岡颯貴(プロフ) - べーやさん» リクエストありがとうございます！そして、応援ありがとうございます！事件について、そろそろ書きどきですかね。承知しました！ (2021年1月14日 22時) (
レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
べーや(プロフ) - はじめまして！緑受けが大好きで、本当に楽しく見させていただいてます！リクエストなのですが、SECONDの、想いの果てにというタイトルのところで、阿部ちゃんが1人で寝れない、というのがあったと思うのですが、その事件について1話作って欲しいです！応援してます！ (2021年1月14日 22時) (レス) id: e9d252fca2 (このIDを非表示/違反報告)
名岡颯貴(プロフ) - tさん» リクエストありがとうございます！のえあべからのいわなべ彼氏組ですね！了解です！胸きゅんしていただけているのですか！！その言葉、とても嬉しいです！ありがとうございます！これからも頑張れます！！ (2021年1月8日 17時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
t(プロフ) - 可愛いあべちゃんをありがとうございます。心臓が足りないぐらい胸きゅんしてます！ありがとうございます。のえるくんとあべちゃんの高校生時代でいわなべ彼氏組が嫉妬する場面がみたいです。よろしくお願いします。 (2021年1月7日 3時) (レス) id: 438dd56c27 (このIDを非表示/違反報告)
名岡颯貴(プロフ) - おそらつぅさん» リクエストありがとうございます！文化祭編書きたかったんですよね。リクエスト頂けると書きやすいのでめちゃくちゃに嬉しいです！ハロウィンのリクエストもありがとうございました！ (2020年12月25日 21時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名岡颯貴
| 作成日時：2020年11月28日 19時
