初恋のお見合いリターンズ 7 ページ7
SUHO side
ハジメさん…
初対面の彼は
男の僕から見ても素敵な人だった。
チャニョルほどではないけど
セフンやジョンインくらいはありそうな高身長
よく通る声はジョンデみたいで
物腰の柔らかさにはイーシンを思い出す
すごいイケメンってわけじゃないけど
ミンソクにも劣らない童顔で
歳上だけど"可愛い"って表現がピッタリだ
だけど、ギョンスのような落ち着きがあって
ちゃんと"オトナの男"感が漂ってる
そのくせ、ユーモアがあって人懐っこい所は
まるでベッキョンを見ているようだ
僕らEXOと比べたって
欠点なんて見当たらない、完敗だ。
今日の僕の役目は
彼がAヌナの相手として
相応しい人なのかを見極める
…ってのは建前で。
Aヌナの前では紳士に振る舞ってるだろう彼の
『別の顔』を引き出すことだった
メンバーみんなで考えた嫌味なセリフで挑発して
彼を不愉快な気分にさせる
苛立った彼が悪態ついて
その姿を見たAヌナが幻滅する
そんなシナリオだった
幼稚だと思われてもいいんだ！
姑息だと言われたって構わない！
こんなことをしてしまうほど
僕らはAヌナが大切なんだ
何日も連絡も取れず
僕らとヌナの間に溝が生まれて
それが日に日に深くなっていく気がした
Aヌナが遠くに行ってしまいそうで…
僕らの元から去って行きそうで…
僕らの不安は膨れ上がるばかりだった
だから、僕は今日EXOの代表として此処に来た
Aヌナを引き戻すには
この恋路を邪魔するしか方法はないと思ったんだ
それなのに…
「仕事のことは敢えて聞かなかったんです
Aさん、話したくなさそうだったから」
そんな彼の言葉に傷付いたのは僕の方だった
まるでハジメさんの方が
Aヌナのことをよくわかってるような物言い
なんだか返り討ちにあった気分だった
ごめん、みんな。
僕じゃ役に立たなかったようだ…
Aヌナとハナヌナが席を立って
僕とハジメさんは二人きりになった時
「Aさんを泣かせるつもりはないし
傷付けるつもりもないです…心配しないでください」
そう真顔で言ったハジメさん
「僕のいる"普通"の世界なら
Aさんが泣いたり傷付いたりすることは
今より少なくなるんじゃないかな？」
"普通"の世界…か。
確かに、僕らのいる世界は特殊なのかもしれない
"普通"じゃない世界なのかもしれない
それがAヌナを苦しめてるの…？
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rublue(プロフ) - このお話が大好きで大好きで、何度読んでも魅力が全く薄れません。書いてくださってありがとうございます(つд⊂) (2021年6月25日 23時) (
レス) id: c62f00b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ｨｭ(プロフ) - りんさん» ありがとうございます^ ^のんびりですが書き溜めているので気長にお待ちを…^ ^ (2021年2月28日 20時) (レス) id: 96016f3247 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - とっても大好きな作品なのでお時間ある時にでも更新待ってます！ (2021年2月27日 4時) (レス) id: 0e01852db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｨｭ | 作成日時：2020年10月14日 20時
