SMの初恋 V

ビッヒの初恋？ 4 ページ12

JUNGKOOK side



マネヒョンが連れてきたのは
多分新しい日本語の先生、それともう一人。

ん？見覚えのある、あの綺麗な女性って…


「えっ、EXOのマネージャーさん…ですよね？」


咄嗟に呟いたものの…

どうなってるの？
なんでEXO先輩のマネージャーさんがここに？

いや、ただの似てる人？

そうだよな、事務所も違うし。
そんなわけないよな…


一瞬にして頭の中を整理して
そんな結論に至ったのに



「Aヌナだー！Aヌナー！」



僕らの目の前で
その女性にガバッと抱きつくテヒョンイヒョン


おい、勢いよすぎだろ！
しかも、汗だくじゃないか！



…え？
ちょっと待って。


ってことは、やっぱり本物なの！？







EXO先輩とは
音楽番組やステージでご一緒することも多かった

その度に挨拶に伺っていたから
マネージャーさんとも面識はあった


すごく綺麗な人だなって…いつも羨ましく思ってた


僕らのマネージャーは男ばっかりだから

いや、大好きなヒョン達なんだけど…


でも、あんな綺麗な人がマネージャーで
朝起こしてくれたり、一緒に行動してくれるんなら
厳しいスケジュールでも頑張れそうな気がする

なんてこと考える僕は思春期だったから？




抱きつくテヒョンイヒョンに
苦笑いを浮かべながらも背中に手を回して受け入れる

EXOのマネージャーさん。



名前はAさん


僕らメンバーの中でも
他のアイドル達の中でも

多分知らない人はいないであろう有名人



裏方にはもったいない魅力的なビジュアルに
完璧な仕事ぶりのAさん

そんな彼女に憧れる人は多い…





いつもの掛け声で挨拶した後も
戯れつくテヒョンイヒョン

それを引き離そうとするジニヒョンとジミニヒョン


ヒョン達がAさんと
繋がりがあるってことは知っていた

普段から会話の端々に名前を挙げては
得意げな顔してたし…



だけど、早々に輪を作って
Aさんを囲む姿を目にすると

握った拳に力が入る…羨ましい。




こんなとき、人見知りの自分が嫌になる




なんで此処にAさんがいるのか
マネヒョンが一生懸命説明を始めたけど

周りが煩くて
ヒョンの声がちっとも頭に入ってこない



というか、こんなに近くでじっくり見るのは初めてで

本当に綺麗な人だなって
めちゃくちゃ好きなタイプだなって

見惚れているせいかもしれない





僕もヒョン達みたいに喋ってみたい

ヒョン達みたいに仲良くなりたい






ヒョン達より、仲良くなりたい。

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