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深澤のその提案に深澤と阿部以外の全員がぽかんと口を開けた。
渡｢ちょちょちょ、え、はぁ？｣
向｢ん？え？｣
宮｢…それは、滝沢くんも了承済みなの？｣
深｢うん、もちろん。｣
岩｢危険じゃねえのか｣
深｢それは俺たちの身を案じて？それともこの子たち？｣
岩｢どっちもだ｣
深｢まずこの子達の身のことなら心配ないよ。ちゃんと働いた分の手当は払うって約束してくれたし、戦闘能力だって申し分ないでしょ。大人相手に十分戦えるんだから。それに秘密をばらしたりはしないだろうし何より滝沢くんの元でそんなこと出来るわけないのは照も皆も知ってるだろ？｣
深｢ちなみに滝沢組に入れば、立ち位置的には隠者っていってまあ忍者だね、そこの見習いみたいなことになると思う。っていってもみんなそれぞれ修行を積んできてるからすぐに仕事が来ると思うよ。で、隠者としての仕事だけじゃなくて俺ら雪桜隊と滝沢組との繋ぎ役にもなってほしい。ただ手紙を持ってくるだけじゃなくて時には一緒に仕事することもあるだろうし。まあそんな感じかな。｣
深｢急な選択で混乱してるとこ悪いんだけど、今ここで決めて欲しい。俺たちに関する記憶を失って元の生活に戻るか、それとも記憶を持ったまま軍に入るか。もちろん自由だし俺が強要する訳でもない。どうする？｣
するとそれぞれ座り込んで話を聞いていた子供たちが皇筆頭にゾロゾロと立ち上がった。
そして皇輝が子供たちを見渡しそれぞれと顔を合わせると、深澤をはじめとする雪桜隊の面々を前に向き直りこう宣言した。
皇｢我ら二十二名、本日より滝沢殿の元でこの命尽きるまで皆様の手となり足となることをお誓い申し上げます！よろしくお願い致します！｣
深｢その答えを聞いてほっとしたよ。これからもよろしくな、皆。｣
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作者名：さすけん | 作成日時：2020年6月2日 1時
