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向｢何もんや…｣
向井は咄嗟に剣を構えたが、身体の震えが止まらなかった。暗殺者、そして剣を握るものとしての本能がこの男には適わないと感じ取っていた。
滝｢君は向井康二くんだろ？浪花自警団の団長的存在、そう聞いてるが間違いないか？｣
向｢なんでそれを…｣
滝｢関西基地の横山基地長が随分君のことを買っていてね。噂通り、さすがの強さだね。｣
向｢…横山くんを知ってはるんですか｣
滝｢ああ、若い頃は彼らとよく同じ戦場に立っていてね。手柄を取り合ったもんだよ。だからこそあの三人、いやあの二人には関西を任せられるんだ｣
向｢…あんたやっぱり、｣
滝｢俺は滝沢秀明。滝沢組組長だよ。｣
向｢そんなお偉いさんがなんでここおんねん、そこまでして俺ら殺したいか？そんな価値あるとも思えんけどなぁ｣
滝｢いや？出来るなら君らは殺したくないんだよね。彼奴らにもよろしく言われてるしね。
さっきも言ったけど、ここで君が条件を飲むなら金内柊真くんと美桜さんは俺が面倒を見よう。今、隣国との貿易のために現地に誰か派遣しなければならない所だったんだ。その役割を割り当てることを約束する。
但し拒んだら…わかってるね？｣
向｢それがほんまやっていう確証は｣
滝｢そうだなぁ、なら君の信用出来る者を数名一緒に派遣させよう。そして手紙を毎月書くんだ。暗号くらい君らなら造作もないだろう。それをお互いにやり取りすれば安否がわかる。隣国だ、会いに行ったっていい｣
金｢康二！わかってるやろ、騙されたあかん！どうせ死ぬ命ならここで一緒に死に花咲かせてやる！｣
向｢…わかった、その条件受け入れる。｣
金｢な、｣
向｢その代わり横山くんには全部話させてください。ちゃんと証人になってもらう｣
滝｢わかった。丁度明日幹部の会議がある。横山も来るはずだ。明日金内と共に本部まで来い。…いや、此奴らにここに迎えに来させよう。｣
深｢滝沢くん！？｣
滝｢なんだ深澤、文句あるのか？｣
深｢なんでもありませーん｣
滝｢では明日、待ってるよ｣
そう言って滝沢は帰っていった。
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さすけん(プロフ) - 佑妃奈さん» こんにちは！『雪は舞って闇に咲く』を読んでくださいってありがとうございます！お返事が遅くなってしまって申し訳ないです…。リクエストお受けしました！またお話を再開しようと思っていますので、暫しお待ちいただけたら嬉しいです！ (2021年8月1日 19時) (
レス) id: 0f2a41acda (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - すみません今更ながらもし機会があれば康二くんが元暗殺者としてピンチの時に活躍する話が見てみたいです。無理でしたらスルーしていただいて構いませんので。 (2021年7月4日 22時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さすけん | 作成日時：2020年10月20日 1時
