episode_five ページ5
HarryPotter side
「今日は何の授業だっけ?」
オートミールに砂糖をかけながらハリーがロンに尋ねた。
「スリザリンの連中と一緒に『魔法薬学』さ。スネイプはスリザリンの寮監だ。いつもスリザリンを贔屓するってみんなが言ってる___本当かどうか今日分かるだろう。」
とロンが答えた
「マクゴナガルが僕たちを贔屓してくれたらいいのになあ」
とハリー。
「魔法薬学」の授業は地下牢で行われた。
ここは城の中にある教室より寒く、壁にずらりと並んだガラス瓶の中でアルコール漬けの動物がプカプカ浮いていなかったとしても、充分気味が悪かった。
しかし、教室にはスネイプともう一人居た。
グレイだ。
「……?あの先生って魔法癒術学担当じゃなかったっけ?」
「何でこんな所にいるのかしら……」
そんな声が聞こえる。
ハリーもその一人だった
スネイプはその話し声を制し、出席を取った。
そしてハリーの名前まできてちょっと止まった。
「あぁ、さよう」
猫なで声だ。
「ハリー・ポッター。我らが新しい___スターだね。」
ドラコ・マルフォイが仲間のクラッブやゴイルと口を覆って冷やかし笑いをした。
出席を取り終わると、先生は生徒を見渡した。
ハグリッドと同じ黒い目なのに、ハグリッドの目のような温かみは一欠片も無かった。
スネイプが語る大演説の途中、思い出したかのように言った。
「ああ、忘れていた。こちらはグレイ先生だ。付き添いで我輩の授業へとついてもらった。彼は魔法薬学の教師では無いが___まあ、役に立ってくれる事だろう。」
グレイ先生の眉がピクリと動いたが、その場でペコリとお辞儀をした。
そしてまた、演説へと戻った。
「___ただし、我輩がこれまでに教えてきたウスノロ達より諸君がまだましであれば、の話だが。」
大演説が終わると教室中がいっそうシーンとなった。ハリーとロンは眉根をちょっと吊り上げて互いに目配せした。
ハーマイオニー・グレンジャーは自分がウスノロでは無いと一刻も早く証明したくてウズウズしていた。
スネイプが突然、「ポッター!」と呼んだ。
「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」
何の球根の粉末を、何を煎じたものに加えるって???
ハリーはロンをちらっと見たが、ハリーと同じように「降参だ」という顔をしていた。
ハーマイオニーが空中に高々と手を挙げた
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ベルモット - 初コメ?です。生徒目線が多いので教師目線の話が新鮮でした。大人の事情が含まれる出来事も勘付く年頃になって痛感することがあります。 (5月16日 14時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます……✨✨そう言って貰えて嬉しいです!!(;´༎ຶٹ༎ຶ`)秘密の部屋編でもグダグダするとは思いますがこの作品をよろしくお願いします😊😊 (2023年1月24日 23時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 賢者の石編完結おめでとうございます!!感動的なストーリーやキャラたちとの絡みなどとても楽しく読めました!秘密の部屋編でも頑張ってください!!応援してます!!! (2023年1月23日 17時) (レス) @page41 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 塾から帰ってきて、覗いてみたら更新されていてめちゃくちゃ元気になりました(*≧∀≦*) (2023年1月14日 23時) (レス) @page36 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます(ᵒ̴̶̷ ᵒ̴̶̷ )✧‧˚応援してもらったのでめちゃくちゃ頑張りたいと思います(ง ˙-˙ )งこれからもこの小説をよろしくお願いします! (2023年1月14日 10時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時:2022年10月31日 18時