episode_forty ページ40
セドリック・ディゴリーは廊下を走った。
騒がしい一年も終わり、夏休みに入るからだ。
最後に挨拶を、とセドリックはAの部屋まで走る。
そして_____扉を勢いよく開けた。
「先生!」
「ノックをしろと何度言ったら分かるんだディゴリー。」
本人は椅子に座り、カプリスを膝に乗せながら本を読んでいた。
カプリスは寝ているようだ
奥の方にはクィレルが居た
クィレルは薬草を補充している
「あれ、クィレル先生も一緒なんですね。」
「残念な事に私はこの人のお世話係みたいなものですからね。」
「残念な事ってなんすか。」
「そのままの意味ですよ……まったく。」
Aはセドリックをソファに座るよう促す。
それに従い、セドリックは腰掛けた。
「騒がしい一年だったな。今年は」
「ホントですね……もう一年経つのか。」
セドリックは少し名残惜しそうに言う。
「で……お前は何しに来たんだディゴリー。」
「最後に挨拶しに来たんです。休暇に入ってしまうので」
「先生、ふくろう便を送ってもいいですか?」
「勝手にしろ。」
セドリックは微笑んだ。
クィレルは二人を見つめて「青春ですね」と呟く。
「それが聞けたので僕はもう行きます。」
「あぁ、休暇を楽しんでこい」
「そうしますね。今年もありがとうございました先生。」
「……ああ。」
セドリックはドアを開く。
そしてもう一度振り返って「さようなら」と呟くとAは片腕を上げるだけだった。
先生らしいな、とセドリックはクスッと笑い、城の中を軽い足取りで歩いて行った。
「魔法癒術学の先生」 賢者の石編 end
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ベルモット - 初コメ?です。生徒目線が多いので教師目線の話が新鮮でした。大人の事情が含まれる出来事も勘付く年頃になって痛感することがあります。 (5月16日 14時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます……✨✨そう言って貰えて嬉しいです!!(;´༎ຶٹ༎ຶ`)秘密の部屋編でもグダグダするとは思いますがこの作品をよろしくお願いします😊😊 (2023年1月24日 23時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 賢者の石編完結おめでとうございます!!感動的なストーリーやキャラたちとの絡みなどとても楽しく読めました!秘密の部屋編でも頑張ってください!!応援してます!!! (2023年1月23日 17時) (レス) @page41 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 塾から帰ってきて、覗いてみたら更新されていてめちゃくちゃ元気になりました(*≧∀≦*) (2023年1月14日 23時) (レス) @page36 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます(ᵒ̴̶̷ ᵒ̴̶̷ )✧‧˚応援してもらったのでめちゃくちゃ頑張りたいと思います(ง ˙-˙ )งこれからもこの小説をよろしくお願いします! (2023年1月14日 10時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時:2022年10月31日 18時