episode_seventeen ページ17
翌日の授業はとても騒がしかった。
トロールはどうなっただの、誰がトロールを入れただの言いたい放題でAはうんざりしていた
「いいか?トロールは適切な手段で森に送り返した。そしてトロールを誰が入れたのかは少なくとも俺は知らん。以上」
それでも収まらない喋り声に諦めかけたその時、セドリック・ディゴリーが声を上げた。
「今、授業にその話は関係あるかい?授業の後で話したらいいだろ」
少し怒りを含んだ声に皆が静まった。
この時だけはセドリックによくやったとAは心の中で呟いた。
「それじゃ再開するぞ____」
授業も終わり、廊下を歩いていると向こう側からスネイプがやって来る
「お、先輩。包帯___ちょ、どこ行くんスか」
「待って待って止まって下さい___ねぇ」
「ホントに待ってください。え、アンタ聞こえてます?」
「え、足の怪我に耳の病気?んじゃ今なら悪口言ってもバレな____っ痛!?」
スネイプは汚物を見るような目付きでAを見た。
苦々しい顔をし、心底お前なんか嫌いだと表情が語っていた。
「っつ___聞こえてるじゃないですか」
「貴様の声など聞きたくも無かったがな」
「さあ、包帯替えに行きますよ。」
スネイプは分かりやすく溜息をつき、渋々Aに着いて行った。
「怪我を生徒に見せる訳にはいかないので職員室でやりますね」
「さっさと済ませろ」
「(そういうとこですよアンタ。)」
スネイプの出した足の包帯を解く。
まだ生々しい傷跡は完治する訳でもなく残っていた。
「魔法生物の傷だから治るのは遅くなります」
包帯を替えながらAが言った。
「忌々しいヤツだ。三つの頭に同時に注意するなんてできるか?」
スネイプがそう言った途端、怒鳴り声を上げた。
「ポッター!」
顔は怒りで歪み、ガウンで足を隠した。
扉の後ろにはハリー・ポッターが顔を出し、こちらを見ている
「本を返して貰えたらと思って」
「出て行け、失せろ!」
ハリーはすぐさま駆け出して行った。
「あぁ…見られましたね。どうします?」
「…さっさと終わらせろ」
「え、酷____」
スネイプは包帯が新しくなるとすぐに立ち去った。Aも立ち去ろうと扉の方へ向かい、扉を開けると、視界いっぱいに茶色のコートが見えた。
ハグリッドだ。
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こうして欲しいとかあったら言ってくださいリクエスト待っとります
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ベルモット - 初コメ?です。生徒目線が多いので教師目線の話が新鮮でした。大人の事情が含まれる出来事も勘付く年頃になって痛感することがあります。 (5月16日 14時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます……✨✨そう言って貰えて嬉しいです!!(;´༎ຶٹ༎ຶ`)秘密の部屋編でもグダグダするとは思いますがこの作品をよろしくお願いします😊😊 (2023年1月24日 23時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 賢者の石編完結おめでとうございます!!感動的なストーリーやキャラたちとの絡みなどとても楽しく読めました!秘密の部屋編でも頑張ってください!!応援してます!!! (2023年1月23日 17時) (レス) @page41 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 塾から帰ってきて、覗いてみたら更新されていてめちゃくちゃ元気になりました(*≧∀≦*) (2023年1月14日 23時) (レス) @page36 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます(ᵒ̴̶̷ ᵒ̴̶̷ )✧‧˚応援してもらったのでめちゃくちゃ頑張りたいと思います(ง ˙-˙ )งこれからもこの小説をよろしくお願いします! (2023年1月14日 10時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時:2022年10月31日 18時