第17話 ページ18
『ぅ…あ、れ』
強い圧迫感を感じ、目を覚ます。
ぼんやりとした視界と脳を覚醒させて、天井を見た後横を見る。
『──っ?!』
私は隣で寝ている秀吉様を見て、先ほどの圧迫感の理由を知った。
そう、秀吉様が私のことを抱きしめているのだ。
何時もの格好良い姿とは違い、子供っぽい可愛い寝顔がすぐ横にあった。
──ふわ。
髪の毛を無意識に触っていた。秀吉様の髪の毛は予想以上にふわふわで、ずっと撫でていたくなるくらいの撫で心地だった。
もう一回撫でよう。そう思った時に、秀吉様の声が聞こえた。
「・・・・・・あい…てる・・・・・・・・・碧珠…」
『っ・・・・・・』
途中の一文字は聞こえなかったが、私の自惚れや勘違いでなければ、秀吉様は確かにこう言った。
愛してる、碧珠。
『〜!』
恥ずかしい。とても。うん。
こういう無防備な秀吉様を見ていると、先程感じた恐怖は自然と無くなっていた。
『・・・・・・ふふ、』
そう笑った時、いきなり体が秀吉様に近付いた。
『ひゃ・・・・・・っ』
思わず大きな声が出そうになったが、何とか持ちこたえた。
秀吉様が私を引き寄せたらしい。
『・・・・・・可愛い』
思った事を口にした時、頭上から笑い声が聞こえた。
「ぷっ、あははっ!おはよう!」
──ビクッ!
驚いて、私の肩が跳ねた。
『・・・・・・お、おはようございます…』
髪の毛を触ったりしてたことがバレてないといいんだけど。
・・・・・・だって、恥ずかしいもん。
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マスラ - 初めまして!とても面白いです!続き楽しみにしています。更新頑張ってください!(*^_^*) (2019年2月9日 17時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
奏琉斗 哀 - コメントありがとうございます。そうですよね、秀吉、私も好きです^^* (2018年10月20日 18時) (レス) id: ddcd85e1ba (このIDを非表示/違反報告)
奏琉斗 哀 - ニャン武士(^・x・^)さん» ありがとうございます。遅くなりますが、この後投稿させていただきます。 (2018年10月20日 18時) (レス) id: ddcd85e1ba (このIDを非表示/違反報告)
沖田総司 - キャー秀吉可愛い! (2018年10月17日 23時) (レス) id: 61bbaa65c6 (このIDを非表示/違反報告)
ニャン武士(^・x・^) - 面白いです!更新頑張ってください! (2018年10月11日 2時) (レス) id: 3f82ed1d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奏琉斗 哀 | 作成日時:2018年9月22日 21時