39話 ページ10
月との朝食の後、俺は部屋に戻り、らしくもなく思い出に浸っていた。
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俺たちの出会いは十数年前の春
たしか六歳の時にたまたま道場の近くに月が引っ越して来たのが最初だ。
月は当時からよく道場に遊びに来ており、活発で愛想も見た目も良かったので周りに好かれていたのを覚えている。
そして月は何故か土方と姉上によくなつき、俺にもよく絡んできた。
俺は最初の頃あまり月の事を良く思っていなかった。話しかけられても冷たくしていた。理由を聞かれると困るが…なんとなく気に入らなかったんだ。
…そんなこんなで一ヶ月が過ぎた辺り、寒さは無くなり暖かくなってきた頃
稽古が終わりオレンジ色になった帰り道にある橋を一人で歩いていると下からジャバジャバと水を掻く音がする。
沖)「なっ…!何やってんだよ!」
月)「?!…総悟っ」
気になって覗いてみると月が川の中にいた。橋の上から俺が叫ぶと月も慌てた様子で叫んだ
月)「猫が…っ、流されててっ!」
沖)「はぁ?…って、おい!」
泳いで猫の所まで行ってしまう
確かに月の少し目先に浮いている木の幹っぽいのに猫が捕まっていた。
俺が川沿いに降りてくる頃には月は幹を抱えていた。
沖)「はぁ…月!早く戻ってこい!」
月)「…うん!」
月がこちら側に戻ってこようとした時
月)「んっ!…ゴホッ」
月が溺れた。
…当たり前だ、今考えるとそお思う。まだ七歳にも成らない少女が一人で十数メートル泳いだのだ。
沖)「?!」
俺も慌てて川に飛び込んだ。そこからは夢中になりすぎててあまり覚えていない。まぁ助かりはした
沖)「はぁ…はぁ…」
月)「ゴホゴホッ…はぁ…」
月も少し水を飲んだ程度で済んだらしい
沖)「はぁ…ってお前はバカかっ!」
月)「ごめん…
でも、総悟っありがとう!」
沖)「…っ!」
夕日でオレンジ色になった月の顔がとびきりの笑顔になった。…多分この時から俺はこいつを気になり始めたんだろう。
その後仕方なく道場に戻った俺たちは土方に拳骨をくらいこっぴどく叱られた。
あ、思い出すとムカつく。…よし今から殺りにいこう。
バズーカを持ち部屋を出た…
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沖)「死ねぇ!土方ー!」
ドオォン!
土)「総悟ー!」
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きい(プロフ) - 私にとって、作者様がお話を書いてくれることが、何より嬉しいですよー!(良い意味で、です!) (2019年8月29日 18時) (レス) id: df2fd3e06c (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - きいさん» こんな嬉しい事ってあるんですね…(泣) (2019年8月29日 18時) (レス) id: 0fe7014f8a (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - テストお疲れ様です!勉強よりも占ツクですよ!更新期待してます。頑張ってください! (2019年8月29日 18時) (レス) id: df2fd3e06c (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - きいさん» 応援ありがとうございます!テストはいろんな意味で終わりましたw(大丈夫じゃないだろぉ!)これからはじゃんじゃん更新していくので期待してて欲しい…てす! (2019年8月29日 18時) (レス) id: 0fe7014f8a (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - みなさんテスト期間なんですねー!気長に待つので、テスト頑張ってください! (2019年8月23日 11時) (レス) id: df2fd3e06c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ショコラ | 作成日時:2019年8月2日 14時