微笑み一つ咲かせましょう(JW赤×緑)

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昔から好奇心旺盛な方やった。


お姉の影響でダンスを始めたけど、
もっと知りたいって、
違うジャンルのダンス教室に3つ通ってた。


友達が使ってるスケボーが気になって、
見よう見まねで乗っていっぱい怪我もした。


この世界に入ったのも、
その性格のおかげ。


その好奇心を生かして、
先輩との距離をつめてみよっかな。


相変わらず、英語科準備室におるはずやから、
昼休みに向かう。



赤｢なに？
あ、やる気なった？
やっぱ俺、カッコイイからなあ。
俺に興味持ったんやろ？｣


緑｢うん｣


赤｢ぇ｣


あんぐりしてる先輩。

ちょっと可愛い。


緑｢えっちなことはせんけど、
先輩のこと、笑かしたい。
笑顔にしたいから、
今日の放課後、デートしよ！｣


赤｢え、外とか嫌やねんけど｣


緑｢だいじょーぶ。
カフェやから｣


赤｢何が大丈夫なんかわからんわ。
俺、甘いん食べへんし｣


緑｢じゃあ今日食べよ｣


赤｢てか、天下のアイドル様が、
そんな堂々とカフェとか行ってええんや｣


緑｢アイドルやけど、
俺そんなに人気やないから大丈夫｣


赤｢へー｣


ニヤニヤして近寄ってきた。


緑｢なに｣


赤｢俺に抱かれたなってきた？｣


緑｢全く｣


赤｢ふは、鉄壁｣


なんか、楽しそう。

よかった。

先輩が笑ってくれて。


赤｢これから、しげって呼びや｣


緑｢呼んであげてもいいよ｣


赤｢素直ちゃうな〜。
ま、そのうち、俺に抱かれたくなるわ｣


緑｢絶対ないわ｣


お互いに引かんまま。


でも、荷物を持って着いてきてくれる。


2人でカフェに行って、
ケーキと紅茶、コーヒーを頼んだ。


赤｢なんか、めっちゃ顔崩れてんで｣


緑｢めっちゃ、おいひいもん｣


チョコレートが甘くて、口の中に広がる幸せ。


赤｢ふーん。
ちょっとちょうだいや｣


緑｢いやや。
俺が食べたくて頼んだやつやもん。
しげも頼めばいいやん｣


赤｢俺、甘いもん食べへんし｣


緑｢ほんならいいやん｣


赤｢ちょっとくらいくれたってええやんけ｣


しげの文句は聞こえへん。

チョコレートの甘さの方が勝つもん。






のんちゃんが襲われてから半月が過ぎた。

事件のことでデビュー発表はまだ。


デビューすること自体発表前やけど、
ファンの子らはなんとなく勘づいてたっぽくて、
まだ？ってSNSで騒がれてるって聞いた。


それでものんちゃんと、
流星の心の健康が大事やから。

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