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最近ちょっと視力が落ちた気がする。
大野の眼科で検査をしたら、やっぱり少し視力が低下していた。
まだ眼鏡は必要ない。
それでも、いずれは眼鏡も必要になってくるだろう。
酷使している右目。
何とか現状維持は難しいのだろうか。


「おーちゃん、まだ大丈夫?」
「おぅ、まだ眼鏡は必要ない」
「良かったぁ」
「目薬をちょっと変えてみるから様子見て?」
「判った」
「まだまだ頑張れるぞ」
「うん、ありがと!」


残った右目でじーちゃんになるまで働く気なのだ。
まだまだ頑張ってもらわないと困る。
目薬を差してホットタオルを載せ昼休憩を取る。
相葉の貴重な時間となった。


仕事は順調だ。
相変わらず半額コーナーの花はすぐに売れてしまうし、仕入れた花達も売れて行く。
小さな店だから、そんなに生活に余裕があるわけではない。
それでも、相葉は1人でやっていくにはちょうどだと思っている。
新しいアレンジを考えながら花の世話をする。


「あのっ!」
「はい、いらっしゃいませ」
「真っ赤な薔薇を1本だけください」
「1本でいいんですか?」
「はい、今から彼女にプロポーズしに行くんです」
「そりゃ、おめでとう」
「指輪と一緒に渡したいんです」
「はい、判りました」
「すみません、1本だけで」
「いいえ、彼女に気持ちが伝わるといいですね」
「はい!」


相葉は咲き掛けの薔薇を1本ラッピングし、可愛いリボンを付けた。
彼女に思いが通じますようにと思いを込めて。
男性は大事そうに薔薇を持ち、嬉しそうな顔で帰って行った。
どうか、彼の思いが通じますように。
そう願わずにいられない。
彼女が薔薇も喜んでくれると嬉しい。


花は潤いだと思っている。
花が主役になるのなんか「華道」くらいな物だろう。
後は慰めだったり憩いだったり大事な脇役だと思っている。
花の役目はそれで十分だと思う。
それでも、名脇役となるために相葉は花の手入れを怠らない。

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SEN(プロフ) - はっしーさん» 読んで頂きありがとうございました。お花大好きです。うちは山野草が好きなのです。こちらの彼のようにお客さんに接する事はないけど、花が好きな所だけは似てるかも。うちの話だと言って頂き嬉しく思います。ありがとうね。 (3月15日 7時) (レス) id: 81a5a7e5b5 (このIDを非表示/違反報告)
はっしー(プロフ) - SENさん、本当にお花が好きなんですね。お花を見つめる相葉さんの優しい眼差しが、お会いしたこともないけれどSENさんと重なって見えました。すみません、お会いしたこともないのに変ですよね。でも、こちらのお話はSENさんご自身のお話だと思いました。 (3月15日 2時) (レス) id: 6a89c59bf2 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 返信ありがとうございます。そうですね。次回作も楽しみにしています。 (3月13日 1時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
SEN(プロフ) - 櫻宮さん» 読んで頂きありがとうございました。彼の笑顔は最高です。きっと楽しくお店を続けていくと思います。 (3月12日 21時) (レス) id: 81a5a7e5b5 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - こんなに感動するお話初めてです。ありがとうございます。彼の長所は笑顔だと思います。これから彼は仲間とともにお店を続けるのかな?どこかでお会いできますように… (3月12日 18時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SEN | 作成日時:2020年2月23日 20時

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