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仕入れの帰り道、相葉は大野に呟く。
「おーちゃん、俺って恵まれてるよね」
「ん？」
「仕入れにはおーちゃんが一緒だし、配達もニノも手伝ってくれるし」
「ふふっ」
「何度か店を止めようって思った事あるんだ」
「そうか」
「でもさ、花を買って嬉しそうな顔を見ていたらやっぱり続けたいなって」
「遠慮なんかするなよ？」
「有難うね」
相葉は感謝しかない。
一輪挿しの花だけしかお礼出来ないのがもどかしい。
店に戻って来て作業しながら、何かないかと考える。
今の自分に出来る事。
皆んなはきっと相葉が元気ならそれでいいと言うだろう。
松本が花を受け取りにやって来た。
それとなく相談してみた。
月一で食事会をしているが、皆んなの誕生日も集まれないかと。
相葉は花束を贈ろうと思っていた。
松本もいいんじゃないかと言う。
一番近いのは来月、櫻井の誕生日がある。
その時に松本の店で集まって食事して、相葉の作った花束を贈ろう。
楽しくなってきた。
形には残らないけれど、気持ちは届く。
櫻井のイメージに合った花を仕入れて来よう。
自分に出来る精一杯の感謝の気持ち。
喜んでくれると嬉しい。
「まーくん！」
「ニノ、急な配達お願いしてごめんね」
「大丈夫ですよ」
「この花達を運ぶんだ」
「豪勢ですね」
「身内だけの結婚式だって」
「向こうで飾り付けするんですか？」
「うん、広いお屋敷らしくて庭にテーブル置いてあるんだって」
「手伝います」
「うん、有難う」
2人がやって来たお屋敷。
確かに庭にテーブルが置いてある。
相葉の指示で二宮も花達を運ぶ。
ブーケも作って来た。
花嫁の母親に渡す。
綺麗だと喜んでもらえて相葉も嬉しい。
お屋敷からの帰り道。
二宮が綺麗に飾れたかなと言う。
相葉は十分だと笑った。
ちょっと相葉の店で休憩して会社に戻って行く二宮。
相葉は何度も頭を下げて礼を言う。
二宮は笑って相葉の肩をポンと叩いて帰って行った。
車を運転出来ないのは悔しいと何度も思った。
だが、仲間が助けてくれる。
店の花達の世話をしながら、やっぱり感謝だなと思った。
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SEN(プロフ) - はっしーさん» 読んで頂きありがとうございました。お花大好きです。うちは山野草が好きなのです。こちらの彼のようにお客さんに接する事はないけど、花が好きな所だけは似てるかも。うちの話だと言って頂き嬉しく思います。ありがとうね。 (2020年3月15日 7時) (
レス) id: 81a5a7e5b5 (このIDを非表示/違反報告)
はっしー(プロフ) - SENさん、本当にお花が好きなんですね。お花を見つめる相葉さんの優しい眼差しが、お会いしたこともないけれどSENさんと重なって見えました。すみません、お会いしたこともないのに変ですよね。でも、こちらのお話はSENさんご自身のお話だと思いました。 (2020年3月15日 2時) (レス) id: 6a89c59bf2 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 返信ありがとうございます。そうですね。次回作も楽しみにしています。 (2020年3月13日 1時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
SEN(プロフ) - 櫻宮さん» 読んで頂きありがとうございました。彼の笑顔は最高です。きっと楽しくお店を続けていくと思います。 (2020年3月12日 21時) (レス) id: 81a5a7e5b5 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - こんなに感動するお話初めてです。ありがとうございます。彼の長所は笑顔だと思います。これから彼は仲間とともにお店を続けるのかな？どこかでお会いできますように… (2020年3月12日 18時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEN
| 作成日時：2020年2月23日 20時
