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これでうまくいけば、だれも犠牲にならずに終われる。大量の白い光がヴォルデモートに向かって放たれる。それを防御するためにヴォルデモートが腕を天高く振り上げると、彼の周りにあった海岸の砂たちが彼を囲むように舞い上がった。さらさらと砂たちは重力に応じて落ちていく。そして、そこにいたのは死喰い人たちだった。
死喰い人たちはヴォルデモートを守らんとこちらに魔法を放ってくる。彼らを相手することができる不死鳥の騎士団は10人と少し。対して死喰い人はざっと20人はいる。その中にはセブルスもいる。きっとこの後もどんどんと増員されるのだろう。
「くそ、あいつ仲間じゃなかったのか…！？」
「すぐに闇払いが来る！それまで持ちこたえるぞ！」
フランク・ロングボトムの声が響く。しかし、圧倒的に不利な状況下で全員が無事にいられるだなんて夢物語は存在しなかった。苦しそうなうめき声が私の真後ろで聞こえる。この声はギデオン・プルウェットだ。横たわっているのか、下の方で聞こえる。振り返って助けてあげたい。しかし、私にそんな余裕はない。葉を噛みしめ、ただ、私はヴォルデモートを見据えた。
クルーシオ(苦しめ)と男の声が私の耳に届く。そして、私の真後ろで聞こえる悲鳴。砂浜の上をのたうち回るような音。それでも、耳をふさぐことも、目をつむることもできない、いや、してはいけない。
「エクスペリアームス！！！」
真後ろで杖が吹っ飛ぶ音がする。そして、続々と姿現しで現れたのは闇払いたちだ。杖を吹き飛ばしたのはレオのようで、私の真後ろでギデオンに大丈夫かと声をかけている。
周りにはさらに死喰い人が到着していて乱戦となっていた。こうなれば四方八方から魔法が飛んでくる。私は全方位に意識を向けながらひたすら防御魔法を打ち続けた。ヴォルデモートと戦っているシリウスは当然いろんな人から狙われる。闇払いや不死鳥の騎士団のみんながそれぞれの死喰い人を止めてくれてはいるが、その隙をついてシリウスへ魔法が飛んでくる。少しでも集中力が切れたら防げないほどに。
「A、大丈夫か！？」
「大丈夫！攻撃に集中して！」
頭上を黒いベールと白いベールが飛び交う。全方位からの攻撃にところどころかすり傷が増えていく。目の前にいるヴォルデモートも、スリザリンの末裔とはいえ相手は純血の王。実力は拮抗していた。ヴォルデモートでさえも打てる魔法の量は決まっているし、そう何度も死の呪いを撃つことはできない。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - RIKOさん» コメントありがとうございます！大変恐縮です。趣味で書いている程度なのでつたない文章ですが、楽しんでいただけたら幸いです。是非お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年2月14日 10時) (
レス) id: 4798491269 (このIDを非表示/違反報告)
RIKO(プロフ) - こんなにも作り込まれていて面白い作品には久方ぶりに出会いました。とても楽しく読めて、最近の私が充実しているようにも感じます。本当にありがとうございます！応援しています。 (2023年2月13日 21時) (レス) @page30 id: 2f1eb9db7f (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます！R18版ですが、マイページの設定でコンテンツフィルタがオフになっているのであれば、私には原因がわからないです、すみません…。ブラウザから見るなどしても見当たらなければ解決策を考えるのでまた教えてください！！ (2023年2月8日 9時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 面白くて、思わず一話から一気読みしてしまいました!キャラ達格好可愛いし最高!所で、この小説のR18版が探しても見当たらないのですが、どうしてか分かりますかね…?フィルター等は無いんですけど…知ってたら教えて欲しいです！更新楽しみにしてます! (2023年2月8日 2時) (レス) @page13 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 真白さん» コメントありがとうございます！趣味で楽しく書かせてもらっています！こんな私の妄想にお付き合いいただいて嬉しいです。無理せずしっかり完結できるように頑張りますので、ぜひこれからもお時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年2月3日 11時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2023年2月2日 11時
