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みんなが改造してくれた客間にみんなを通す。なんだかんだ来るのが初めてだった私の両親は感心していた。庭を魔法で飾り付けをして音楽を流し、みんな騒ぎまくった。
「Aちゃん、シリウスくん、うちの娘たちのためにありがとう」
イギリスの外にいたエバンズ夫妻も今日はイギリスに来ている。２人は私とシリウスにお礼を言った。２人の後ろにはリリーの妹ペチュニアがいた。ツンとした顔立ちはリリーそっくりだが、纏う雰囲気はリリーよりきつそうだ。彼女に笑いかけたらすぐに目をそらされてしまった。
「いえ、このくらい当然です。お二人もぜひ楽しんでいってくださいね」
私は遠くでノリノリで踊っている私の両親を見やる。２人はいつになっても若い。私の視線を追って私の両親を見たエバンズ夫妻は、にっこりと笑って私達も踊ろう、と言って去っていった。あんな素敵な家族になりたい。ぽつんと残されてしまったペチュニアは大きくため息をついていた。
「あなた、リリーの妹のペチュニアね？」
私が声を掛けたら少し驚いたように、はい、と小さく返事をしてくれた。物語の中の彼女は劣等感の塊だった。魔法使いであるリリーと、そんな才能のないペチュニア。ダンブルドアにホグワーツに入学させてくれと手紙を書くほどだ。でも、それでも彼女は彼女なりに葛藤し、リリーの忘れ形見であるハリーを守ったのだ。ちゃんと愛していた。
この世界戦のペチュニアはひどく魔法使いを嫌っていないように思える。彼女の旦那であるバーノンこそ参列していないが、彼女は結婚式、披露宴、アフターパーティまでしっかりと参加している。
「初めまして。リリーとジェームズの友人のA・ブラックよ、よろしく」
私が彼女に自己紹介をすれば、教養のある彼女は少し戸惑いながらもペチュニア・ダーズリーだと名乗ってくれた。今日は11月頭、陽が落ちればすっかり寒くて、みんなは踊っているし魔法使いだから庭で薄着だが、彼女はきっと寒いだろう。そう思い、私は彼女を誘ってコンサバトリーの中へ行き、ホットカクテルを勧めた。
２人でアイアンチェアに座る。私がダーズリーと言うことは結婚しているの？と聞けば、バーノン・ダーズリーのことを話してくれた。曰く金持ちらしい。
「あなたも、魔女なの？」
ペチュニアは少し警戒したように私に問いかけた。私はそんなペチュニアに、ええ、と短く肯定した。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - RIKOさん» コメントありがとうございます！大変恐縮です。趣味で書いている程度なのでつたない文章ですが、楽しんでいただけたら幸いです。是非お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年2月14日 10時) (
レス) id: 4798491269 (このIDを非表示/違反報告)
RIKO(プロフ) - こんなにも作り込まれていて面白い作品には久方ぶりに出会いました。とても楽しく読めて、最近の私が充実しているようにも感じます。本当にありがとうございます！応援しています。 (2023年2月13日 21時) (レス) @page30 id: 2f1eb9db7f (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます！R18版ですが、マイページの設定でコンテンツフィルタがオフになっているのであれば、私には原因がわからないです、すみません…。ブラウザから見るなどしても見当たらなければ解決策を考えるのでまた教えてください！！ (2023年2月8日 9時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 面白くて、思わず一話から一気読みしてしまいました!キャラ達格好可愛いし最高!所で、この小説のR18版が探しても見当たらないのですが、どうしてか分かりますかね…?フィルター等は無いんですけど…知ってたら教えて欲しいです！更新楽しみにしてます! (2023年2月8日 2時) (レス) @page13 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 真白さん» コメントありがとうございます！趣味で楽しく書かせてもらっています！こんな私の妄想にお付き合いいただいて嬉しいです。無理せずしっかり完結できるように頑張りますので、ぜひこれからもお時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年2月3日 11時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2023年2月2日 11時
