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別にスネイプを嫌いなことには変わらない。闇の魔術に詳しく、魔法をいくつも開発する彼は当然怪しさ満点であり、将来的に死喰い人になるのなら今ここで殺してやっていいとさえ思う。
しかし、そんな嫌いな人のために大切な友人との交流を絶つのはバカげたことであると断言できる。俺は最近学んだのだ。大嫌いなブラック家のために大切な弟を失うところだったのだから。
みんなで寮に戻ろう、と言ったAは率先して教室の外をうかがう。俺は逃げるときのしんがりになれるように最後尾からAの様子を見ていた。しかし、Aは一瞬大きく目を見開くと大きな音を立てて勢いよく教室の扉を閉めた。そして鍵がガチャリと閉まる音がした。Aが外から施錠したのだ。
廊下にイエティが居るのだとすぐにわかった。俺はすぐに扉へと駆け寄りまずは手で開けようとしてみるが当然開かない。Aに何かあったら生きていけない。すぐに杖を取り出して思いつく限り解錠魔法をかけるが一向に開く様子がない。学生が使えるような施錠魔法なら解錠できるはずなのに。
扉の前をイエティが通過する音がする。どしん、どしん、と一歩一歩の速度は遅いものの、たったの二歩で俺たちの居る教室を通過してしまった。そしてイエティが完全に通過した瞬間、扉は再びガチャリと音を立てて解錠した。
「ジェー！エバンズとスネイプを頼む！」
親友は俺の言わんとすることをわかったのか、エバンズとスネイプの背中を押してイエティが通り過ぎた反対側へと走っていく。そのあとに続いて、三人とは違う方向へと俺は走り出した。
自分の何倍もある大きさのイエティの背中が見える。全身を覆う白い毛に火が引火したのか、それを消そうと大きな体を振り乱していた。俺はその足元を縫うように素早くくぐり、Aの前にかばうように立つ。
「なにバカのことやってるの！？」
「こっちのセリフだ！」
彼女が友人第一であり、自分の命よりも優先することはわかっていた。だからこそ俺は彼女を守りたかったのだ。
イエティは俺の存在に気が付き、俺のほうへと手を伸ばしてくる。杖を構えて防衛呪文を唱えようとするがAのほうが一歩早く、イエティの手はバチンとはじかれた。
俺の一歩前に現れた透明の防御壁はAが出した魔法だ。おかしい。5年生が使える防御魔法の強さではなかった。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
