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当然ここで黙っていないのはジェームズとシリウスだろう。私は２人に向き直って動向を見る。しかし私が思うような激高した態度はとっていなくて、むしろバツの悪そうな表情をしていた。
シリウスがその表情のままセブルスに近づく。私は警戒してポケットにある杖を握りしめ、いつでも取り出せるように準備をした。
「…悪かった。お前のことを何も知らないのに、決めつけたりして」
まさか謝ると思っていなくて、教室内の時間が止まったように感じる。頭こそ下げてはいないが真面目に謝っていると感じた。セブルスは、今後関わらないでほしい、と言ってシリウスを許した。あとはジェームズだ。甘やかされて育った彼は私の叱責なんて響いていないのかもしれないが。
「ごめんスニベ、…スネイプ」
私的には及第点である。セブルスは苦い顔をしながらも、シリウスに同じようにもう関わらないでくれ、と言った。とりあえず二人は頑張ったということで終わりにしよう。
あとはリリーとセブルスだ。私はリリーにちゃんと謝ってもらった？と聞けば、うん、と満足そうに笑っているので安心した。
「よし、じゃあ寮に帰ろう。校内にイエティが侵入したらしいから気を付けながらね」
リリーとセブルスはえ！？と驚く。イエティはビッグフットや雪男とも呼ばれる、体調約4mにもなる毛むくじゃらの巨人だ。一体どうやって侵入したかはなはだ疑問だ。誰かがポートキーでも校舎に持ち込まない限り現れないと思うのだが。
私は教室から顔を出して廊下を確認する。何となく勘づいていたことだが、そこにはイエティが居た。ばっちりと目が合ってしまい標的にされたと確信する。
それからの私は早かった。素早く教室の扉を閉めて施錠魔法を唱える。内側から扉を開こうとがたがたと揺らしているが、簡単には開かないだろう。イエティは私を捕まえようと追ってくる。私はイエティに背を向けて廊下の端まで逃げた。どしん、どしん、と一歩一歩近づいてくるが恐怖は特に感じない。
「エクスペクト・パトローナム！」
私が呪文を唱えれば白くて半透明なシルエットが杖の先から煙のように出現する。その形は大きな犬だった。
最初気が付いたときは思わず笑った。守護霊の呪文はその人の幸福な記憶によって作り出されるものであり、シリウスの幸せな未来を糧として現れたパトローナスが犬なのは必然だった。その犬は私の元を走り去る。イエティの居場所を知らせるために伝言を飛ばした。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
