Hogwarts Express ページ36
夏季休暇も終わり、5年生になった。リリーと仲良くなってからは、リリーとセブルスと同じコンパートメントに乗っている。
今年も例外なく３人だが、リリーはグリフィンドールの監督生なので私とセブルスの2人だけになることが多かった。私と2人になると途端にセブルスはそっけなくなる。基本的にずっと私が話しかけているだけだ。
そんなとき、コンパートメントの扉が開いた。どうやらリリーが居ないときを狙ったジェームズとシリウスが突撃してきたようだ。その後ろで、ピーターがやめようよ！と涙目で二人を止めていた。その様子を見て私はすぐに状況を察する。
「やあ、A！ちょっと危ないから退いてくれる？」
ジェームズはセブルスに杖を向けながら、セブルスの正面に座る私に声をかける。当然場所を移動する義理はないので、どうして？といつものような笑顔で問いかけた。
「僕たちスニベルスに用があるんだ」
「セブルス・スネイプだよ？ジェームズ」
私はなるべくいつも通りに明るくジェームズに言う。そういう言動をするからリリーに振り向いてもらえないんだと気が付けないのだろうか。内心大きくため息をついた。セブルスに用があると言ったってどうせ虐めしかしないのだ。
「…私が居ると不都合のある用事なの？」
「そうなんだ、男同士でしか話せないこともあるのさ」
白々しくジェームズは言い放つ。だけれど私はその言葉を信用できないのだ。ピーターは相変わらずジェームズとシリウスの後ろで泣きそうな顔をしている。私のほうを見て、ふるふると首を横に振っているのを見ると、本当に彼らは憂さ晴らしにセブルスを虐めに来たようだ。やっぱりピーターは勇敢なるグリフィンドール生だ。
「ね、ねえ！もうリーマスも戻ってくるし、僕たちも戻ろうよ！」
ピーターはシリウスの手を引っ張っている。しかし、シリウスはそんなピーターを勢いよく振り返って睨みつけた。それにビクッと肩を震わせてピーターはシリウスから腕を離し、一歩退いてしまった。友達に対してもこの態度だ、改めることはないのだろう。
「そうね、もうじきリリーも帰ってくる。私もセブルスと2人きりで話したいことがあるし、帰ってくれない？」
2人きり、を強調して言えば、シリウスは途端に不機嫌な顔になる。そして、盛大に舌打ちをして私たちのコンパートメントから離れて言った。ジェームズもつまらなさそうにそのあとに続いた。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
