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それから母が買い物行くわよ！と言ったことによって４人で移動することになった。母とヴァルブルガが二人で前に並び、私とシリウスはその後ろをついて歩く。
少しでもシリウスと話せば母はにやにやとした顔で私を見るので嫌な顔を向けておいた。それでも母は楽しそうに笑うだけだが。それから一通り教材を購入して漏れ鍋で休憩することにした。
「はあ。あんたの相手はやっぱり疲れるわ、ミラ」
「えー？お好きでしょう？」
「…ええ、私はあなたが大好きだったわよ。どうして家を出たのよ」
私が気になっていた話だ。私は興味津々に母の顔を見ると、母は私の頭をはたいた。もちろん全然痛くないけれど。私は母に話を目で催促した。しかし、母の代わりにヴァルブルガが口を開いた。
「昔から問題児、だけど成績優秀で人望も厚かった。縛られるのが嫌いで何でも自由、挙句の果てに混血の男を家に連れてきて結婚宣言よ。それでも、つれてきた男は魔法界でも価値のある人だったから家系図から消されることもなかったのに、ミラは家出したのよ」
「あら、そんな深刻な話じゃないわ。ただパパを好きだっただけ」
ね、と私にウインクをする母。母の、父への愛はもはや病気である。昨年のクリスマスなんて、二人で旅行行くから帰ってこないでね、なんて言われたものだ。それに対してさみしいなんて思ったことはないし、両親の仲が良くてうれしくあるけれど。
頼んでいた料理が机に並べられる。母は、魔法界らしい食事だわ！とテンションが上がっていた。マグルの料理しか家に出ないので。
「…パパの価値ってなに？」
「吸血鬼は昔魔法界にいたのよ。でも彼らは魔法界から離れて暮らしたの。魔法使いは管理の及ばない吸血鬼の強大な魔法を恐れた。そんなとき、ハーフのパパがホグワーツに入学してきて、ママがゲットしたってわけ」
「意図せず政略結婚みたいになったのが嫌だったんだね」
そういうこと！とママは笑う。私はふーん、と相槌をうってバタービールを一口飲む。あんたが聞いてきたんでしょ、と母が呆れたように言った。
「ま、そんなことより！シリウスがAを助けてくれたって聞いたわ。本当にありがとう」
「え、いや大したことはしてない、デス、」
なんだか他人行儀なシリウスに、私と母は同時に噴き出す。シリウスはあんたらそっくりだな！と少し顔を赤くして怒った。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
