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ニュート・スキャマンダー著『幻の動物とその生息地』(オブスキュラス・ブックス刊、1927年)より
1811年になってようやく、魔法社会の大多数が容認できる定義ができた。魔法大臣に就任したグローガン・スタンプは、「ヒトたる存在」とは「魔法社会の法律を理解するに足る知性を持ち、立法にかかわる責任の一端を担うことのできる生物」と定めた*2。
トロール代表については、小鬼の付き添いなしで尋問が行われ、いわれたことが全く理解できていないと判断された。したがって２本足歩行であっても「動物」として分類された。水中人については、通訳を介すことで、「ヒトたる存在」として初めて招待された。妖精、ピクシー小妖精、庭こびとについては、外見はヒトにそっくりでも、きっちりと「動物」に分類された。
もちろんすべてがこれで収まったというわけではない。マグルを「動物」に分類せよと主張する過激論者がいることは周知のとおりである。知っての通り、ケンタウルスは「ヒトたる存在」の地位を拒絶し、「動物」にとどまることを要求している*3。
「ヒトたる存在」として分類されていた吸血鬼であったが、1880年に魔法界から離脱している。本書では関連情報として巻末に吸血鬼の生態について紹介するが、彼らは「動物」ではないことに留意してほしい。魔法界から姿を消した現在でも「ヒトたる存在」として分類されており、本書の吸血鬼についての情報は来る日のための相互理解として活用してほしい。
＿＿＿＿
＊２ ゴーストたちが、名誉ある「過去形存在」であるにもかかわらず「現在形存在」として分類するのは無神経であると主張したので、ゴーストは例外扱いとなった。これによりスタンプは、魔法生物規制管理部に動物課、存在課、霊魂課の３課を設け、現在に至っている。
＊３ ケンタウルスは、鬼婆や吸血鬼も「ヒトたる存在」となったことで、自分たちがそれらと同類扱いになることに異議を申し立て、魔法使いとは別に、自分たちで管理すると宣言した。１年後水中人も同様の要求をした。魔法省はしぶしぶその要求を受け入れた。魔法生物規則管理部、動物課にケンタウルス担当室があるが、ケンタウルスが底を利用したことは無い。魔法省では「ケンタウルス室に送られる」というと、当の人物が間もなく解雇されるという意味の省内ジョークになっている。
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
