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任務本番! ページ5

「なぁなぁ」



『ん?』



「お前のそのマント、中に何が入ってるんだ?」



と、子供のように足をバタつかせながら興味津々に聞いてくる。



『なにも入ってないよ』



「...は?」



と、素っ頓狂な声をあげた。



「じゃあ武器も何も持ってきてないのか?」



『う、うん』



「敵倒す気あるのかよ! おい空〜!」



と、前を歩いていた空に今の話を聞かせていた。



「何も持ってないの?」



『素手でいけると思って...』



「お前本当に戦えるのかよ〜...」



と、パイモンは呆れに近い声をあげる。



「素手で急凍樹なんて殴ったら皮膚がはがれちゃうよ。俺の武器あげるから、余ってるやつだけど」



『本当にすみません...』



と、一本片手剣を貰う。



「この先の部屋にいるからね、大丈夫?」



『足は引っ張らないよ』



と、扉を開け、部屋に足を踏み入れる。



『っ、』



冷気が肌にまで伝わって来る。顔がひりついて少し痛い。



『!』



氷の礫が追尾してくる。さっき貰った剣で弾き返してみて体感したが、それは確かに素手じゃ無理だ。



「付け根にある核が見える? あれが弱点だ、あれを二人同時に壊さないと倒せない」
「二手に回ろう、互いに標的になりあうんだ」



『了解』



その言葉を皮切りに僕らは二手に分かれて核を攻撃し始めた。



度々急凍樹が頭突きのような攻撃をしてくるのをかわしながら核に斬撃を叩き込む。
が、あまり聞いていないようにも見える。



「”荒星!”」



『!?』



いきなり大きな岩のようなものが現れたが...あれは?



『っあ』


と、足元から氷柱が突き出してきた。
今はそんなことを考えているときじゃないか。



どうするか、と策を講じていたときズボンのポケットになかで何か光るものを見つけた。



『これは...』



取り出してみるとそれは真っ赤なブローチだった。



(...なんでか、僕はこいつの使い方を知っている気がする)



ブローチを核へと向ける。握りしめた手の隙間から、黒い煤のようなものが漏れす。



『___紫焔』



その焔は、丁度空が”落ちろ!”と大きな岩を作り出したのと同時に核で発火し、そして二つの核が砕けた。



『ダウンしたぞ!』



わかっていると、空は拳を突き上げる。



「”震えろ!”」



岩の衝撃波が急凍樹を打ち砕いた。



『やった! ぁ?』



「おいA? しっかりしろ!」



と、頭に響くパイモンの声を最後に、僕もダウンしてしまった。

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ぽんぴー - 数少ない原神BLありがたやありがたや。。そして面白いです。更新がんばってください!!!!! (2022年7月27日 2時) (レス) @page14 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎのくろた | 作成日時:2022年7月26日 0時

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