【鬼滅の刃】助ける為に戦え！！〔成り代わり〕

6.届かぬ願い ページ8

『禰豆子！！』

？｢動くな。俺の仕事は鬼を斬ることだ。当然お前の妹の首も刎ねる。｣

『待って！禰豆子は誰も殺してないの！私の家にはもう一つ嗅いだことのない誰かの匂いがしたの！皆を殺し………たのは多分そいつなの！
なんで今そうなったかは分からないけど……でも！』

？｢簡単な話だ。傷口に鬼の血を浴びたから鬼になった。人喰い鬼はそうやって増える。｣


私は必死に男を説得するけど…禰豆子を抑えてる筈なのに冷静に男は答えてる。


『禰豆子は人を食べていない！私の事はちゃんと分かっているはずなの！私が誰も傷付けさせない！きっと禰豆子を人間に戻すから！絶対に戻しますから！！』

？｢治らない。鬼になったら人間に戻ることはない。｣

『探す！必ず方法を見つけるから……殺さないで！家族を殺した奴も見つけるから！私が全部ちゃんとするから！だから…だから！！』

『やめてーーー！！



もうこれ以上私から奪うのを……』



禰豆子まで失ったら…私は……



『やめてください……どうか…妹を殺さないでください……お願いします……お願いします……。』


もう土下座して乞うしか無かった…
勝てないから…


でも……


？｢生殺与奪の権を他人に握らせるな！！｣


男はさっきとは一変。
無表情から怒った顔になって私に怒鳴りつけた。


？｢惨めったらしくうずくまるのはやめろ！そんなことが通用するのならお前の家族は殺されていない！奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が妹を治す？仇を見つける？

笑止千万！！弱者には何の権利も選択肢もない！ことごとく強者に力でねじ伏せられるのみ！お前が女だろうと関係ない！

妹を治す方法は鬼なら知ってるかもしれない！だが、鬼共がお前の意思や願いを尊重してくれると思うなよ！

当然俺もお前を尊重しない！それが現実だ！何故さっきお前は妹に覆いかぶさった！あんな事で守ったつもりか！なぜ斧を振らなかった！そのしくじりで妹を取られている！お前ごと妹を串刺しにしても良かったんだぞ！｣


さっきまでの一言のみと違って、はっきりと色々と喋っていた。

私は…何も言い返す事が出来なかった。

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