【ソードアート・オンライン】碧き剣士

第35話 作戦決行 ページ41

コウside

あれから俺達は毎晩一緒にレベリングをした
レベルも上がって多少安全マージンも取れたと思う

そして決行当日を迎えた

第50層−暗がりの洞窟−

コウ「…ここだな」

イサム「あの、アオホシさんに言わなくて良かったんですか？」

コウ「……ああ。あいつを危険な目にあわせたくないからな」

イサム「そう、ですか」

コウ「行こう」

暗がりの洞窟というだけあって中は真っ暗だ
それに夜ということもあって余計に暗く感じる
けど、灯をともす訳にはいかない
そんなことをしたら奴らに気が付かれてしまう

落ち着いて慌てろ
視界不良だが音は立てずに走れ

どれくらい走っただろう
前方に何やら灯が見えてきた

マップで確認すると
そこだけ広い空間になっており
プレイヤー反応がひとつだけある
全く動かないあたり
拘束されているシーランスさんの可能性が高い

イサムに確認を促す

イサム「間違いありません。兄さんです」

助けるなら今しかない

コウ「行くぞ」

俺達はシーランスさんの元へ駆け出した

イサム「兄さん！」

シーランス「イサム……イサムなのか！？」

イサム「助けに来たよ」

シーランス「…そちらの方は？」

コウ「俺はコウ。イサムに頼まれて貴方を助けに来ました」

縄を解きながら軽く自己紹介を済ませる

幸いにも縄は簡単に解くことが出来た

コウ「早く逃げましょう」

そのとき嫌な気配を感じた

コウ「伏せろ！」

俺の声で2人は慌てて伏せる
その直後に頭上に突風が吹いた

くそ
あと少しだったのに

「へぇー逃げちゃうの？」

そこにはレッドプレイヤーが2人佇んでいた

第36話 付き人→←第34話 作戦会議

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す