ATK 21 ページ21
煉獄先生、弟さんをください!
『師範、千寿郎君をください!』
そう何度も繰り返して来た。
前世からだと考えるととんでもない事だと我ながら思う。
「Aさん……いえ!姉上とお呼びしてもよろしいですか?」
「はっ!よもやここは、天国だった……?」
「こら、A!千寿郎が困っているだろう!変な事を言うのをやめなさい!」
「いいよねー、千寿郎君!姉上と一緒に寝る?寝ちゃう?」
「え、いや、ぼ、僕は……!」
結局逃げられないと覚悟した私は、煉獄先生と同棲を始めた。
千寿郎君と義理とはいえ姉弟の関係になって、思う存分甘やかすことが出来るならそれもありだと思ったのもある。
「千寿郎!そろそろ母上が心配する!送っていくから支度をしなさい。」
だけど相変わらず煉獄先生はわたしと千寿郎君が話をするのを妨害してくださる訳で。
「千寿郎君、また遊びにおいでねー!」
「おじゃましました!」
「行ってくる!いい子にしているんだぞ!」
「瑠火さんと槇寿郎さんによろしく伝えてください!」
あぁ!と元気よく手を振って出ていった2人を見送って、夕ご飯の支度に取りかかった。
暫くすると戻ってきた煉獄先生がソファに腰かけて私を呼んだので、返事をした後で歩み寄る。
「どうしました?」
「君には仕置が必要なようだな」
「え、え……?」
「千寿郎が相手なら全て許されると思っていたか?俺は君が思っているほどできた人間ではないぞ。」
そう言って笑った煉獄先生の額には青い筋が何本も浮かび上がっていた。
「正式に夫婦になるまで待とうと思っていたが、もう知らん!君が悪い!」
「ひゃっ!ちょ、ちょっと!」
所謂お姫様抱っこ。そのまま抱えられ、寝室へと放り投げられた私が見たのは、未成年には決して見せられない雄の顔をした煉獄先生だった。
「100年待ったんだ。もう二度と君を離すものか。」
私を見下ろす煉獄先生がペロリと自身の唇を舐めてみせる。
「あぁ、そうだな。君風に言わせてもらおう。A、君の全てを俺にくれ」
結局私が解放されたのは、外が明るくなってからだった。
「100年越しの想いを掛けて、君を守り抜くと誓おう。俺と結婚して欲しい」
「つまり義弟と弟をかけた戦いが始まると!なるほど!」
「真面目に聞け!」
真面目になんて聞けない。だって恥ずかしくてどうしたらいいのかわかんないんだもん。
「仕方ないですね、受けてたちますよ」
千寿郎君をかけた第2Rが始まる(結婚した)
終
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炎香(プロフ) - はむえっぐさん» 私のが初めてだなんて恐れ多いです💦ぜひ読んで欲しい作品が沢山ありますので鬼滅沼へようこそって感じですね!笑 心臓大丈夫ですか?😂すごく嬉しいです!読んでくださってありがとうございました(。_。*) (2021年9月29日 14時) (レス) id: a219c056d8 (このIDを非表示/違反報告)
はむえっぐ - はじめまして!!完結おめでとうございます!!!鬼滅の夢小説読むの主様が初めてだったのですがハマりました!!笑笑最後の解説で意味がわかったときはもう、、、心臓潰れました^^本当にありがとうございました!!! (2021年9月28日 23時) (レス) @page23 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
炎香(プロフ) - まゆさん» わぁすごい嬉しいです……!めちゃくちゃ頑張れる気がしてきました!!ありがとうございます! (2021年9月20日 11時) (レス) id: a219c056d8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - これからも更新楽しみにしてます! (2021年9月20日 10時) (レス) id: 3becc2e6ce (このIDを非表示/違反報告)
炎香(プロフ) - myaさん» ありがとうございますm(*_ _)m思いつきのネタで投稿したら大変なことになっていたので驚きましたが、頑張りますのでよろしくお願いします(o_ _)o(o_ _)o (2021年9月2日 7時) (レス) id: a219c056d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:炎香 | 作成日時:2021年9月1日 13時