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ATK 20 ページ20

「退院おめでとう!」

「ありがとうございます。あの煉獄先生、私の残りの実習ってどうなったんですか?」

「大丈夫だ!問題ない!」

病院まで迎えに来てくれた煉獄先生の車の中、ずっとニコニコとご機嫌な煉獄先生に、気になっていたことを尋ねたらそう言われた。
良かった、と安心したのも束の間、煉獄先生が盛大な爆弾を落としてくれた。

「君が大学を卒業したら籍を入れよう!」

「なんて??」

「約束しただろう?今更なかったことにはできないぞ!」

「……本気なんです?」

「あぁ!本気だな!」

わはは!と車の中でも大きな声で話す煉獄先生に連れられて着いた先は、煉獄先生の家だった。

「なぜ……」

「退院祝いだ!千寿郎も後から来るぞ!」

「やったー!おっじゃましまーす!」

一人暮らしにしては大きめのマンションの一室。
上がった煉獄先生の部屋はあまり物がなくて、殺風景だった。

「君と一緒に選ぼうと思ってな!俺は寝る所さえあればそれでかまわん!」

家具が全然ない理由。今世で私を見つけた時、記憶があるものだと思っていた煉獄先生が、暴走して広い部屋に引越したから。
だけど私は記憶が無いし、相変わらず千寿郎君LOVEだし、どうしようかと思っていたらしい。

「私、逃げられない感じです?」

「ん?当然逃がすつもりはないぞ!」

「あ、はは……」

「A、君は千寿郎のどんな所が好きなんだ?」

「可愛い所と、優しい所。我慢する子だから、つい守りたくなっちゃうんです」

なるほど、と天井に話しかけている煉獄先生が少し考えた後、何か閃いた様子でポンっと手を叩いた。

「少し待っていなさい!」

そう言われたので大人しく待っていると、煉獄先生が私の隣に腰掛けた。
ソファなんて洒落たものは無いから、座布団が仲良くふたつ並んだ状態だ。

「抱きしめてもいいだろうか!」

「え、だめ――」

返事を聞く前にするなら聞かないでください。
そういえばこの人は昔から話を聞いていないところがあった。せっかち、ものすごく。

「君が千寿郎を庇って運ばれたと聞いた時、心臓が止まるかと思った」

煉獄先生は私を抱きしめたまま色々と話してくれた。

「今度こそ俺が、君も千寿郎も守ると誓おう。だから、俺を選んではくれまいか?」

顔をあげるといつかの眼鏡をかけた煉獄先生がいた。

「俺は『前世から』ずっと君のことが好きだったんだ」

文化祭の日それっぽいと私がときめいた台詞は、どうやら間違いではなかったらしい。

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炎香(プロフ) - はむえっぐさん» 私のが初めてだなんて恐れ多いです💦ぜひ読んで欲しい作品が沢山ありますので鬼滅沼へようこそって感じですね!笑 心臓大丈夫ですか?😂すごく嬉しいです!読んでくださってありがとうございました(。_。*) (2021年9月29日 14時) (レス) id: a219c056d8 (このIDを非表示/違反報告)
はむえっぐ - はじめまして!!完結おめでとうございます!!!鬼滅の夢小説読むの主様が初めてだったのですがハマりました!!笑笑最後の解説で意味がわかったときはもう、、、心臓潰れました^^本当にありがとうございました!!! (2021年9月28日 23時) (レス) @page23 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
炎香(プロフ) - まゆさん» わぁすごい嬉しいです……!めちゃくちゃ頑張れる気がしてきました!!ありがとうございます! (2021年9月20日 11時) (レス) id: a219c056d8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - これからも更新楽しみにしてます! (2021年9月20日 10時) (レス) id: 3becc2e6ce (このIDを非表示/違反報告)
炎香(プロフ) - myaさん» ありがとうございますm(*_ _)m思いつきのネタで投稿したら大変なことになっていたので驚きましたが、頑張りますのでよろしくお願いします(o_ _)o(o_ _)o (2021年9月2日 7時) (レス) id: a219c056d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:炎香 | 作成日時:2021年9月1日 13時

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