「お姉ちゃんみたいになりなさい」 ページ1
俺には3つ上の姉がいる。
姉は文武両道な人だ。
勉学、運動どちらもちゃんと出来ていて優秀だった。
そんな優秀な姉をもつ母の口癖は
「お姉ちゃんみたいになりなさい」
だった。
俺にとっても自慢の姉だ。
実家を出て独り暮らししてはや数年。
そんなある日、母から電話が
母「お正月帰ってこれるわよね？」
俺『ん？帰ってこれるが？』
母「そう。楽しみにしてるわね♪」
ツーツー・・・ 通話終了。
にしても、母がいつもより上機嫌だ。何かいいことでもあったのだろうか。
そう思いつつも実家へ行くことに。
〜実家〜
母「おかえりなさい！」
俺『ただいま』
と言い、新年の挨拶を済ませた。
そして、姉にも挨拶をして来た。
なんだかんだいって久しぶりの実家と休暇。俺はゴロゴロしていた。
母「ご飯よ〜」食卓に行き席へ座る。
俺『いただきます』
ご飯を食べ始める。
母「まったく。お姉ちゃんと違ってマナーが悪い！！ そんなんだからお姉ちゃんみたいに素敵な人が見つからないのよ。お姉ちゃんなんてね自分より年上で金持ちの人を捕まえたのよ？」
母「しかもね、相手なんかあのここでは知らない人なんていないあの領主様の息子なのよ！ すごいわ〜！ 私もその息子にご飯に行きませんかって誘われたこともあってね〜」
あそこの領主の息子ぶっちゃけ
おじさん並みの年齢である。
母「聞いてよ〜 最近ね、ご飯に睡眠薬？とかなんか薬が入っていたらしくてね知らずの内に食べてそのまま・・・っていう事件があったのよ。
その犯人がねなんと！！お隣の奥様だったのよ！！ 全く気づかなかったわ〜。 その奥様からよく色々なものを貰ってたからビックリしたわ！」
母「ほら、ちゃんと残さず食べなさい！ せっかく帰ってくるから張り切ったのよ！！」
確かに。豪華な食事だ。
でも、なんか違和感を感じる。
いや別に味が違うでもない。
気のせいか。と思い箸を進める。
母「ほんと、いつになったらお姉ちゃんみたいに上手くいくのよ。」
俺『俺は姉じゃないんでね〜。姉みたいに人生なんでもかんでもうまくいきませんよ〜っと。』
そんな他愛もない会話をした。
ご飯を食べ終え、帰ろうかと思ったが泊まっていけと言われので泊まることに。
お風呂から出てそのままベットへダイブ。
俺はもう二度と目覚めることはなかった。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー食べ物
ぶどう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あこ(プロフ) - 一問目お姉ちゃんも語り手もお母さんに食べられちゃったのかと思った…姉のようにいい人間になる程美味しくなるみたいな、、全然違かったけど( (2021年9月19日 12時) (
レス) id: 9971d25ead (このIDを非表示/違反報告)
彩花 - レインさん» 正解です！なんか偉そうにすみません。 (2020年7月6日 17時) (レス) id: 28ac3b31f7 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 彩花さん» はい！彩花先生！分かりました！「楽しんでね」の「楽」という漢字が読めずに「しんでね」と読んでしまった！ということですか？ (2020年2月29日 23時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
彩花 - えっと、私も問題出します！ 平仮名が読めるようになった息子と一緒に遊園地に来た。俺がチケットを買って、息子のもとに戻ると、息子はある看板を見つめていた。そこには、「楽しんでね」と書かれていた。 (2020年2月29日 9時) (レス) id: 28ac3b31f7 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - ゆうさん» 正解です！！ 隣の奥さんに貰ってたことが多い→その奥さんは睡眠薬を使って殺害→貰ってたということは睡眠薬も・・・ということです！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レイン | 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2019年11月23日 0時
