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cap9 ページ10

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唖然と立ち尽くす。

が、それも一瞬だった。

「麦わら君、暴れるのか??」

指をパキパキと鳴らしながらそう問いかける。

「“俺”も参戦していいかな??」

「勿論だ!!!お前、良い奴だな〜!!!」

何が??と思ったが聞くのは止めておく。

天竜人をぶん殴った奴の思考なんて分からないし理解できる筈がない。

仲間思いというのは明らかなようだが。

襲いかかってくる兵士を素手でノックアウトしつつ、ステージへ足を進めた。

暇潰しにもならない弱さに溜め息をつく。

人魚が入っている水槽は何故か斜めに斬れており、しかも銃を持った天竜人が近づいてくる。

一応、その天竜人を覇気で気絶させ、人魚の首輪に手をかけた。

ピピピピピピ…と警告を知らせる音が鳴る。

「お前〜!!!それ、爆発するんだぞ!!!」

「鍵がねぇと外せないんだって!!!」

そんな声はお構いなしに、グシャ、と首輪を握り潰し、ステージ上空に投げた。

空中でボガァンという音と共に爆発した首輪。

「“俺”、あのぐらいの爆発なら平気だな…」

ぼそりと呟いたその言葉を、バリバリとステージの壁を破って出てきた爺さんが笑い飛ばす。

「君ならそうだろうけどね、蒼(ル・ブルー)君」

酒を飲んで、ははは、と笑っている爺さん。

“俺”の知っているコイツはもっと若かった筈だ。

「レイリー…あんた老けたなぁ…」

「君は容姿も何もかも昔のままのようだね…。本当に何者なんだ、君は??」

まだ言ってんのかよ。

「んな事どーでもいいだろ??さっさと覇王色で気絶させてくれ。“俺”はもう疲れた」

「嘘をつけ、体力は有り余っている筈だぞ」

「…分かったよ。やれば良いんだろ、やれば」

面倒くさ、と呟きながら立ち上がる。

客席の方を見て、覇王色を発動させた。

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作者名:LIMONADE x他1人 | 作成日時:2015年11月23日 11時

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