cap42 ページ43
<コード>
着地は成功。
失敗したバギーは血まみれで気絶している。
「船を奪いにきたんだ!!!絶対に渡すな!!!」
「能力者は海に落とせば此方の勝ちだ!!!」
銃を構える海兵達を睨みつける。
「誰を海に落とすって??」
「身の程を知らねぇようで…」
いるだけでも威圧感半端ない二人が睨みを効かせているのだ。
若干、指が震えている者がちらほらと見える。
「魚人空手…槍波!!!」
大きな音をたてて軍艦を破壊したジンベエ。
…いや、破壊したら駄目だろ。
唖然としている海兵達を斬り倒していく。
砂嵐に吹き飛ばされていく海兵達を哀れみの視線で見る。
あー、可哀想…思ってないけど。
5、6分程たっただろうか。
あっという間に、この軍艦に乗っている海兵は全滅した。
まぁ、当然の結果と言える。
バギーは何の役にも立たなかったが。
「ぎゃははは、よくやったお前ら!!!」
と、いうわけで調子に乗っているバギーを攻撃する。
「殺されたい??僕、お前より強いんだけど」
「すみませんでしたあぁぁ!!!」
即答だった。
バギーを鼻で笑ってから存在を忘れられているであろうルーウを探す。
マジックバックの中は広いからねー、意外と。
「どうして起こしてくれなかったんです!!?」
ルーウに開口一番怒鳴られる。
解せぬ。
「折角面白そうだったのにっ!!!全部終わってるじゃないですかっ!!!」
「まだ戦争は終わってないよ??」
苦笑いと共に頭を撫でる。
「なら良いんですけど…」
ふて腐れたルーウが肩に乗った。
機嫌が直るには時間がかかりそうである。
はぁ、と思わず溜め息をつく。
それと同時に海の方から、バシャン、と大きな音がしたのでルーウには聞こえなかったようだが。
見ると、ジンベエザメが何百匹と跳ねていた。
その一匹の背中にイワンコフが乗っている。
ゲッ、と嫌な顔をしたルーウの頭を撫でた。
…ドンマイ。
イワンコフ達を背中に乗せたジンベエザメが軍艦に近づいてくる。
…耳元で聞こえた、ギャアッ、という悲鳴は無かった事にしよう。
ジンベエザメがイワンコフ達を軍艦に乗せる。
「「やったぁ〜!!!軍艦に辿り着いたぞ〜!!!」」
嬉しさで涙を流す囚人達を見ながら口角を上げた。
が、それは一瞬で消え失せた。
ボン・クレーが、いない。
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作者名:LIMONADE x他1人 | 作成日時:2015年11月23日 11時