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cap18 ページ19

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店から出てきた麦わら達。

どうやら3日間身を隠すらしい。

勿論、僕は大将から3日間逃げきる無理ゲーには参加しない。

もう死ぬわけにはいかないからである。

っていうか、そんな無理ゲーなんて絶対クリアできないだろ。

「…ん??」

適当に街中を歩いていると、やたらと地面に新聞が落ちているのに気がつく。

ちょっとした好奇心が湧き、それを拾い上げると、ルーウが肩から覗き込んできた。

「こら、落ちても知らないぞ」

いつもなら何か言い返してくるところだがルーウは何も言わずに新聞をじっと見つめている。

気になって新聞に視線を戻した。

「なっ…火拳が公開処刑…!!?」

「主、火拳と知り合いなのですか??」

「あぁ…。でも、最後に会ったのは幼い頃だし相手は僕の事なんて覚えてないだろうけどね」

幼い頃といってもまだ赤ん坊だった。

ルージュと船長の間に産まれた子。

…絶対に、死なせるわけにはいかない。

「インペルダウンへ向かおう。まだ連れ出されてはいない筈…絶対に助けてみせる…!!!」

「主、そう簡単に事は運ばないようです」

ピュン、という音がした瞬間、爆風に襲われる。

「チッ…黄猿のレーザーか…!!!」

「主、ご無事ですか??」

焦りの欠片も無いような声色だった。

「こんなときでも冷静だね…。平気だけど」

ペロ、と乾いた唇を舐める。

大将と戦うのは何回目だっただろうか…。

既に三大将共にinput済みである。

「蒼(ル・ブルー)…今度こそ捕まえるよぉ〜」

「何回目だよそのセリフッ…!!!」

刀を抜き、構える。

周りに他の海賊もいるようだが、そこまで気を張り巡らせていると戦闘に支障が出かねない。

厄介な事に手ぇ突っ込んじまったな…と、今更後悔してみるがもう遅いのであった。

あのときさっさと逃げていれば良かったのだ。

「相変わらず余裕そうだねぇ〜。まぁ、今回は生け捕りにしろって言われてるしねぇ〜。半殺しにするよぉ〜」

「生け捕りってどういう事だよっ…」

斬りかかってきた黄猿を刀で捌く。

大将が動いているという事は、世界政府や五老星が動いている可能性が高い。

何故、僕みたいな奴に世界政府や五老星が動くんだ___??

そこで僕の思考はストップした。

その一番筋の通っている答えが分かってしまったからだった。

「嘘だ、ろ…??」

僕の口から、乾いた声が洩れた。

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作者名:LIMONADE x他1人 | 作成日時:2015年11月23日 11時

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