娼婦の美徳【ジョジョの奇妙な冒険】

取り替えっこ* (ルーシー) ページ31

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ルーシー・スティール




「ねぇ、ルーシー。“取り替えっこ”しましょ？」

Aは、西洋のお人形さんなんかよりもずっと美しい顔を綻ばせてそう言った。

「今度は何を？指輪？それともブローチ？」

「違うわ。もっと素敵なもの」

「それって？」

「私の眼球と貴方の眼球」

自分の耳を伺った。だって碧い瞳をきらきらと輝かせて弧を描くその艶(あで)やかな唇からそんな恐ろしい言葉が飛び出しただなんて信じられなかった。というよりも信じたくなかった。

「何を言っているの？」

「この瞳はドローレスと“取り替えっこ”したのよ。意地の悪い子どもだったけど。凄く綺麗でしょ？でも貴方の瞳の方がずっと美しいわ。だから“取り替えっこ”したいのよ」

瞼を捲り、指で眼球を圧迫して押し出そうとしている。絶対に正気じゃない。

私は持っていたティーカップがひっくり返って熱い紅茶が撥ねるのも構わずに部屋を飛び出した。

「そんなに怯えることないわぁ！指輪やブローチなんかと一緒よ！」

開けっ放しのドアの向こうからはAの弾むような声が聞こえてくる。

Aとは一体なにものなのか。なんでもいい。出来るだけ遠くに逃げなくては。



取り替えっこ



. 野菊さん、リクエストありがとうございました！

(リクエスト頂いてから5日くらい空いてしまいました。ごめんなさい！)


“取り替えっこ”して、美しさを追い求めるヘンないきもの(スタンド使い)。

年齢どころか、性別や人種など、すべて不詳。ちょっとしたUMA。

長風呂の産物。いつか長編書きたいな、やっぱり5部かな。

“ジョルノのお顔が欲しくて近づいたのにいつのまにか飼い慣らされちゃってるUMA”

はあ。美味しすぎる。え。誰か書いてください。




( http://uranai.nosv.org/u.php/enq/S25MMK2/ )


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