娼婦の美徳【ジョジョの奇妙な冒険】

計画的接触* (メローネ) ページ21

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メローネ




ペットショップの帰り、袋の中を泳ぎまわる金魚を眺めながら歩いていると、ホットパンツのポケットにいきなり両手を突っ込まれた。それも正面から、尻ポケットに。

驚き過ぎて声も出ない。ただ、ぽかんと口を開けて、私のホットパンツに手を突っ込んだまま、爽やかに笑う奇抜な格好をした男を見上げていた。

「かわいい金魚だね」

「は、はい？」

「水槽はあの出窓に置くの？」

「いえ、玄関に」

「このホットパンツ、ヒップラインが最高だね。それじゃあ！」

会話としては成立していなかったけど、一方的に喋って満足したらしい。男は、ひらひらと手を振って細い路地に入って行った。あの道は私の住んでいるアパートへの近道だけど、何となくあの男と同じ道を通るのは嫌だったから少し遠回りをして帰宅した。

「あれ？鍵開けっ放しじゃない」

出掛ける前に鍵を閉めた気がしたのに。ドアノブを回すとドアは呆気なく開いた。何とも言えない不気味さを感じたけど、余り気にしない事にした。とりあえず金魚を水槽に移して、それから鍵も探さなくちゃ。







「…そういえばあの人、どうしてウチに出窓があるってわかったんだろう」








計画的接触





. のいのいさんリクエストありがとうございました！





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