愛が一つ 異能 ページ39
「いッ……」
…紙め…俺を攻撃しやがって…。
指先を紙で切ってしまった…。
長くなるんだよな…。
前世は異能ですぐ直ったのに…。
『完全治癒』…また欲しい…。
俺は指先をティッシュで巻いた。
ヒリヒリしてて痛い…。
太「あれー?どうしたの?」
「指先切っちゃいまして」
太「うわぁ、ドジっ子さんめ」
包帯だらけの人に言われたくない…。
与「切っちゃったんだってェ〜A〜?」
「お姉様…」
嬉しそうね…。
与「見せてみな、消毒してやるよ」
仕方なく、ティッシュを取った。
くそぉ…痛い…。
与「…ん?」
太「どこ切ったの?」
「ぇ?」
「……ぁ、れ…」
…切れてない…。
ティッシュにも、血が付いてなかった…。
鏡「どうしたの?」
「あぁ鏡花…いやな…」
与「切れたらしいんだけど傷が無いンだ」
鏡「それって…!」
「だが今までこんな事無かったんだ…」
鏡「でもそうだよ…!」
「…」
…異能…なのかな…。
太「もしかして、異能があるのかい?」
与「試すか」
「え?」
「!?」
…痛い…。
お姉様がいきなり俺の指を針で刺した。
ぷくっ、と血が出る。
…いつの間に針なんて…。
与「!!」
太「消えた…!!」
鏡「やっぱり!!」
「…異能…が…!!」
前と、同じ異能…!!
「ふっ、福沢さんに言ってきます!!」
俺はそう言い社長室に向かった。
コンコン!!
「福沢さん入りますよ!!」
そう言い社長室に飛び込んだ。
福「…あぁ…」
返事するの遅い!!
「福沢さん!!俺異能あった!!傷直った!!凄いでしょ!!」
福「!!」
福沢さんに駆け寄り、目の前で指を見せた。
「さっき切ったんだけど直った!!見てて!!」
福沢さんに見えるように指を少し切った。
するとまた傷は消えた。
「ほら!!消えた!!」
福「…そうだな」
「!」
…嬉しく、ないの…?
福「…私はお前に異能があろうが無かろうが構わない」
福「私はお前が好きなんだ」
「!!」
「…恥ずかしい、人ですね…」
…直球告白とは…。
すると福沢さんは俺の前に来て、俺を抱き締めた。
福「…好きだ」
「…俺も、好きです」
福「お前に負けぬくらい好きだ」
「俺だって負けません!」
福「ははっ、そうか」
「…ふふっ…」
…前世と、同じくらい…幸せだ…。
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ちぇしゃ猫。(プロフ) - 主人公は作品を見るかぎり三年間家出していたんですよね?それなら太宰さんが最初からいるのは矛盾していませんか?太宰さんは原作の二年前に入社しているはずです。三年前は地下に潜っているはずですが… (2017年10月17日 16時) (レス) id: e07fcaa93c (このIDを非表示/違反報告)
ちぇしゃ猫。(プロフ) - 私が勘違いしているだけでしょうか?もし見落としていたりしたら申し訳ありません (2017年10月17日 16時) (レス) id: e07fcaa93c (このIDを非表示/違反報告)
流華☆(プロフ) - 面白いし萌えるし兎に角ヤバイです!リアルにのたうち回りました←これからも頑張って下さい! (2017年10月2日 22時) (レス) id: e19105ed29 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - 腐腐腐…うまうま(^q^) (2017年10月1日 18時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 咲希さん» リアルで叫び悶えました← こういう感じのBLフラグ好きですわ……(´^ω^`) (2017年10月1日 13時) (レス) id: d9d3338933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈佐 | 作成日時:2017年9月18日 18時