【文スト】福沢諭吉 恋愛集【男主】

愛が一つ　彼女彼氏 ページ34

｢…っ｣


…とうとう、言ってしまった…。


これまで何年も黙っていた想い…。


今日から、今迄の関係が…崩れていくんだろうな…。


福｢…私がお前に…好きだと言ったら…どうする｣


俺を苦しめる当人が、そんな事を聞いてきた。


｢…俺も好きだと言います｣


福｢…それは、恋愛的な意味でか｣


｢…はい｣


福｢…そうか｣


福沢さんは俺を抱き締め、頭を撫でてきた。


福｢…私は、一人の男としてお前を愛している｣


｢は……？｣


福｢今迄ずっと、お前を好いていた…子としても、男としても｣


｢な、ぇ、どういう…｣


福｢…証明、しよう｣


｢!?｣


そう言い福沢さんは、俺にキスしてきた。


五秒程触れ合うと、ゆっくり離れていった。


福｢…私は、お前が好きだ…愛している｣


福｢…お前は、どうなのだ｣


｢…言わなくても、分かってるくせに…っ｣


恥ずかしさと嬉しさで、涙が出た。


福｢お前の口から、聞きたい｣


｢…俺も、好きです｣


福｢…あと一言足りん｣


｢…ぁ、愛してます…っ｣


福｢上出来だ｣


そう言い薄く笑うと、福沢さんは俺に深く、口付けした…。

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