189 夢主side ページ45
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「10年後も今と全く同じままなんて有り得ねぇ」
臣君の放った一言が突き刺さって
グリグリと傷を抉っていく
知ってるよ、そんなこと
いくら現状維持を願った所で
こんなわがままが叶わないことくらい
でも寂しいから。認めたくないから
ただ、駄々をこねるようなことしか出来なくて
『やだよ・・・、そんなの・・・。』
自分の言ってることが正しいとは思わない。
恋人が出来たり、結婚したり。
いずれは皆離れていくんだ。
これは私のエゴでしかない。
だけど・・・。
『いやだ・・・!』
大切なの。
大好きなの。
私には二人しかいないんだよ。
・
『離れていかないで・・・!』
・
・
・
分かってる。めちゃくちゃだ
頼りすぎだと言われても致し方ない
いくら二人に将来を背負わせる気はないと言ったって
こんなの言ってるのと同じだ
岩田「ちょっと意地悪しすぎちゃったね」
「ごめんな」って言いながら
泣きそうな目で臣君を睨んでいた私を優しく抱きしめてくれた剛君
絶対二人の前で泣くもんか
って思ってたから。その大きな胸に抱きとめられて安心してしまった
登坂「岩ちゃん!!!」
岩田「臣さんが言いたいことは分かってます!
でも、頭ごなしに叱ったってAには伝わらないでしょ?」
登坂「・・・そうだけど。」
岩田「Aも。別に俺達は意地悪したいだけじゃないってのは分かるでしょ?」
『・・・・・・コクンッ』
剛君に抱きしめられたまま頷けば
優しい手でぽんぽんと、頭を撫でられる
岩田「臣さんやAといるのはすげぇ楽しいし
本当に兄妹みたいで安心する。大切にしたい
でもココ三人の輪だけじゃダメなんだよ
もっと社会に溶け込めるように
Aはこれから成長してかなきゃなんない
色んな人と関わって、色んな輪を作って
それこそ俺達が三代目というグループでいるようにね」
剛君が私の為を思ってくれてるのも
言葉を選んでくれてるのも伝わってきた
社会的に考えたらそっちが正論なことも
それでも今の私の心は
その優しさを素直に受け入れることが出来ないほど酷くすさんでいて
『何も変える必要・・・、ないじゃん。』
岩田「え?」
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Lin(プロフ) - ミントさん» コメントありがとうございます^^* めちゃくちゃ嬉しい言葉に執筆欲が湧きました!! 更新が頑張らせていただきます!! (2020年1月5日 5時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - hartさん» コメントありがとうございます ^^* 中々更新が進みませんが・・・頑張りますねっ! (2020年1月5日 5時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - いつも続きを楽しみにしてます!!! 今個人的に1番推してる小説です...!!! これからも更新頑張って下さい!! (2020年1月5日 4時) (レス) id: 024149eee5 (このIDを非表示/違反報告)
hart - 続き楽しみにしてます!体調に気をつけて頑張って下さい!! (2020年1月3日 22時) (レス) id: 3bd5fd11ab (このIDを非表示/違反報告)
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