笑っていて欲しくて。４ーRyota.kー

１７９ 千葉side ページ35

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「ウェイト！」

って叫びながら立ち去って行った可愛い子ちゃん



俺は犬なの？と思いながら言われた通り待機していれば

1分ほどで戻ってきた









『どーですか！？』


千葉｢どう･･･って｣









すっごい満足気な顔してるけど

おじさんには何が何だかさっぱり









『椎名AセカンドVer.です』









なんのセカンドだよ

そう突っ込もうとした矢先


その場でターンしたAから香る匂いに違和感を感じた




あれ、なんかさっきと･･･。









『メイクさんに香水借りてきました』


千葉｢え｣


『CHANELって

私みたいなお子様にはお上品すぎますね』









くんくんって

珍しそうに匂いを嗅いでは笑顔になって









『これでハグ貰えますか？』









あざとい系女子ってこういう子のことを言うんだと思う

自覚があるんだかないんだか分からないけど


正直そんなのどうだっていい




俺の為にわざわざしてくれたとか可愛すぎでしょ









千葉｢そうだね。俺からのハグが欲しかったらそんくらいの匂いは纏わせといてくれなきゃ｣










立ち上がって腕を広げれば


本当に耳としっぽ生えてんじゃないの？？

って並に嬉しそうな顔をして飛び込んできたA









『久々の千葉さん〜。』


千葉｢俺、今ならAをセクハラで訴えれるかも｣


『嘘！？』


千葉｢うん、嘘｣


『うわぁ。出たドS』


千葉｢そんな俺でも？｣


『大好きです♡』









｢よく出来ました｣

なんて頭を撫でてやれば更に喜んだ様子で


本当にこいつ犬なんじゃないかな









片寄｢Aは相変わらず千葉さん好きやなぁ｣


『涼太君もこの魅力に気づいたらハマるよ』


片寄｢十分気づいてます｣


『まだまだ足りないの！！！！』









メイクを終え、呆れ顔で近づいてきた片寄君に

俺に抱きついたまま顔だけを向けて反論するA



何この子。本当に可愛すぎる









片寄｢というかいつまで抱きついてるの？千葉さんに迷惑だよ｣


『･･･致し方なし。』









俺、そんなこと思ってないんだけどなー。


片寄君に言われて離れていこうとするAを抑えて

迷惑なんかじゃないことを伝えれば

秒で戻ってきてキラキラ笑顔になるわんこ









「「･･････」」









おー。目が笑ってないぞ色男

とかいう俺も最近会えてなかったんで、大人気なくいかせてもらいます♡

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