笑っていて欲しくて。４ーRyota.kー

１７５ 夢主side ページ31

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｢これ、おかしいんですかね･･･？｣

どんどん尻蕾していく言葉が自信のなさを表している





考えすぎ、気にしすぎ。って

周りは言うかもしれない



けど私は今までそうやって生きてきたから



例えそれが自分を苦しめてるのだと分かっていても

それが私にとっての当たり前だったから



むしろそこから逃げ出す方がよっぽど怖いよ









母｢Aちゃんはきっと心が優しいのね｣


『いや、え･･･』


母｢いいや、優しすぎる｣


『あ、の････。』










むしろ今の話のどこに優しさがあったんだろう

自分勝手なただの自己防衛だというのに









『結局自分の為でしかないんですよ･･･？』


母｢経緯がどうであれ人を傷つけないという心構え

十分立派じゃない。とても高校生とは思えないわ





だって誰にだってあるもの

言えないこと、言いたくないこと。たーくさん




それが大切な人なら尚更




Aちゃんは人の気持ちにすごく敏感だから

些細なことにだって気づいて気にしてしまうのよね」









｢何考えてるのか分からない｣

私が人生で1番言われてるであろう言葉のＮｏ．１



伝えることが下手すぎて

言われる度に自分を責めてきた


ずっと。ずっとずっと悩んでた



そんな私を涼太君のお母さんは優しく包み込んで

ちゃんと理解してくれるから









母｢大丈夫。可笑しくない

貴方は間違ってなんかないわ」










出逢って数時間

話し初めて数十分


私の事なんて全然知らないくせに！



ひねくれてる私の心ならそう思いそうなのに





なんでだろう

不思議とそんな感情は湧いてこない




むしろ･･･。









『･･･ｯ･･････』









頬を伝うこの生暖かい雫は･･･。









母｢ちょーっと生きづらい世の中に生まれちゃった

ただそれだけのこと


何も気に病む必要なんてないじゃない｣


『･･････』









分かってくれなくていい

同情も共感も欲しくない



孤独だからって人前で泣くもんか


そう、決意していたのに









母｢いっぱい頑張ってきたわね｣

『･･････はい･･･ｯ』









わたしはこんなにも弱かったんだ

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