笑っていて欲しくて。ーRyota.kー

７ 夢主side ページ9

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＿＿＿＿＿＿＿＿変わらないものいつも探していたけど


＿＿＿＿＿＿＿＿色褪せない時を今胸に刻む



＿＿＿＿＿＿＿＿時を超えてさぁ響け EVERGREEN








『･････････』









テレビから一切目をそらさず

真剣に見続ける私に訝しげな目が向けられていることには気づいてる









「A、ジェネ好きなの？」


『うん』


「気になるやつでもいた？」


『･････････。』



「え、その沈黙の意味は？？」


「どいつ？！？」


「ボーカル？パフォーマー？」












騒ぎ出した兄達のおかげで

ゆっくり見てられる状況じゃなくなり嫌気がさしていれば



床に座ってた私は鍛えあげられた腕により軽々持ち上げられ

ソファに座る兄の膝の上へと乗せられて対面で向き合わされた











『なにこれ』


「んー？捕獲中♡」









可愛い顔してるからって可愛いく言えば納得するわけじゃないんだから。









「で、誰なわけ？」









捕獲と言うだけあって笑顔の裏に獣の瞳を感じる

隣に座ってた兄もいつの間にか間を詰め答えを待ってるし



この人達がこうなったら逃れないことを知ってるから

さっさと観念して口を開く









『･･････片寄、涼太さん』









こういう話をする機会はあまりないし

本当の兄妹のように思ってるからこそなんか照れちゃって


若干頬が染ってくのを感じた









「涼太かぁ」


「イケメンだけど」


「声もいいし身長も高いけど」


「「腹黒いぞ」」









声を揃えて放つ二人は彼についてそんなに詳しいのか


聞いてはみたいけどこれ以上聞くと変に勘繰られそうだし

別に深い意味があるわけじゃないから変に弄られるのは御免









『ドラマ。AKIRAさんの』


「GTO？」


『それ。片寄さん出てたから』


「玲於もでてたよ？」


『れお？』


「涼太と同じグループのダンス踊ってるやつ」


『途中の1話しか知らないもん』









普段テレビをつけない私が

たまたま見たのが片寄さんがメインの回で



凄く胸に刺さったのを今でも覚えてる









『でも恋愛じゃないよ』



「おまっ！そういうことは早く言えよ！！」


「マジで焦った･･･。」







『私、高校に気になってる人いるもん』



「「それもダメ！！！」」









妹の恋愛事情にも触れてくる兄達

お酒の影響もあってか3割増うざいです

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