笑っていて欲しくて。ーRyota.kー

４５ 夢主side ページ47

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いつものパッチリおめめを

より一層大きく開いて


驚く片寄さんを見て気づく




もしや私。やらかした･･･？









片寄｢俺の苗字は知ってたって･･･なんで？｣









疑問を投げかけられて


あぁ、やっぱりやったなぁ。と思った




もうここまで墓穴を掘ってしまえば隠す方が失礼にあたる

自分のプライドと天秤にかけたら答えは明白だ









『AKIRAさんの。GTOに出てたから』


片寄｢え？あぁ、なるほどね

でもそれ玲於もでてたし。役名じゃん｣









片寄さんって鋭い人だから

適当な誤魔化しじゃきっと敵わない









『たまたま見たのが片寄さんメインの回ですごく印象に残ってたんです

そのあと剛君に色々聞いて



だから、えと、片寄さんと中々話せないのは憧れてるから。･･･みたいな？』









しどろもどろになりながら伝えた言葉に


なんの反応も見せずにジッと私を見つめる片寄さん









片寄｢･･･････｣


『･････････あの、沈黙されると困ります』


片寄｢あ、ごめん！｣


『あと、あんまり･･･その。見ないで欲しいです』









後者の言葉に関しては返答がなく

耐えきれなくなった私は思わず視線を外す









片寄｢ふはっ！｣


『･････････？』









突然聞こえた片寄さんの吹き出す笑い声に

驚いて顔をあげれば口に手を当てて大爆笑中









『あの』


片寄｢ごめん！ごめん！つい面白くて｣


『･･･謝られてる気がしません』


片寄｢実はあんまり反省してないから｣









悪びれもなくそんなことを言いのけるイケメンさんに

世の中の大半の女性は許しを出してしまうことだろう



そういう私もなんだけど。









片寄｢隣行っていい？｣









こっちの返答をまたずして

2.5人がけのソファに腰を下ろした片寄さん


一気に距離が近づき

もう少しで膝同士がくっついてしまいそうな勢い









片寄｢照れてる？｣


『そういうの聞くのはずるいと思います』


片寄｢だよね。ちょっと意地悪してる｣


『嫌です。やめて下さい』


片寄｢ごめんって。可愛すぎるからついしちゃうの｣


『･･･また意地悪。』

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