そして君に僕は溺れる ( Yt × Ym ) (ページ12)

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Yt side

｢ちょっと聞いてよ二人ともー…って、どうしたの？｣

帰ってきた知念の声に俺は我に返るように

顔を遠ざける

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『あ、知念！やっぱ裕翔ってかっこいいよな？

やっぱり髪の毛とメガネで隠してたのか～』

やまは誇らしそうな顔で俺の髪を整える

先程の熱を持った目は何処へ行ったのやら

またまじまじと俺の顔を見つめる

・

・

｢あ、涼介今更気づいたの？

僕は見た時からそう思ってけど。｣

知念は袋を持って俺たちに近づき、平然と答える

なんだ、始めから自分の素顔はバレていたのかと

知念に知られてしまったことへの不安な気持ちが

一気に安堵へと変化した

・

｢いいの、俺はこっちの方が落ち着くの

てか知念はじめから知ってたんだ｣

｢いや、あんな無防備に昼寝されてて

気づかないとでも思ってたの？｣

相変わらず淡々と爆弾的な発言をする知念の応えに

俺は思わずはは、と苦笑いをする。

・

『まぁ、裕翔が気にしてないならいいけど。

俺はもったいないと思うなぁ

俺が裕翔ならまず自慢するだろうな。

…身長だって高いしなっ。』

べ、別に俺はまあ気にしてないけど？別に…

と、口を尖らせてぶつぶつと言うやまは置いておこ

うかな

｢んー、俺は自分のことあんまり好きになれないん

だよな。身長が高いのも変に目立つし｣

・

『｢は？｣』

・

2人の冷ややかな目線を向けられ

思わずぎょっとする

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『それ俺らに対して言うかお前～っ』

｢今の言葉は僕らに喧嘩でも売ってるのかな？｣

あからさまに怪訝な顔をするやまと

これでもかというくらいにこやかな恐ろしい笑みを

浮かべる知念

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うん。

僕は今日学んだこと。

それは2人に身長の話をしてはいけない。

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